藤原新也というカメラマンのインドの放浪記である。
この人の写真はどアンダーの写真が多く、あえてそうしている理由がわからない。
ちなみに、シーラカンスの学術調査隊(第3次、調査隊長 篠ノ井公平)が上野科学博物館で行った
世界初の冷凍保存状態での解剖がある時に、篠ノ井氏に写真を写したいといったそうだが、
篠ノ井氏はそれを断り私を起用してくれたという裏話がある。
その当時をいえば、藤原新也はそ . . . 本文を読む
Impression that I first saw the coelacanth was lying on the autopsy table before me, and my arm It was thick before fin of a large coelacanth in about the same. It was thought people and old native of . . . 本文を読む
大西巨人を知っている人は少ないのではないかと思う。名前から察するとお笑い系のタレント?なんて思う人も
いそうな気がするが、作家なのである。
実は私も氏の代表作である「神聖喜劇」を読んだだけに過ぎない。あまり印象には残っていないので
高尚な文体で難解だったのか、面白くなかったのかのどちらかである。
97歳の大往生だったそうだが、前述の本しか出ていなかったような気がするが、失礼ながらそれが
. . . 本文を読む
私の読書好きは、学生時代のある先生の影響が多大にある。国語は普通にできたのだが、ある先生と出会い
読書の面白さを知ったといってよい。古文漢文漢詩など一切辞書類を引かないで読めるようになったのも
こくごの楽しさを教えてくれた先生様さまなのだ。そういう意味では教師との愛称いや相性はとても大切なのかも
しれない。好きになると凝るがすぐ飽きる性格なのだが、一日に読むほんの数は1~5冊、勉強もそこそこ . . . 本文を読む
苦虫を◎匹噛み潰したという表記をあちらこちらで読む機会があるが、元を正せば北杜夫氏のエッセイなので
ある。そもそも苦虫を噛み潰したというのが正しい日本語で、そこに101匹とかいれるのが、
北流のウィットなのである。
氏は本の中で西洋でいうウィットは、日本の土壌にはあまりなく・・・と記していたが、北氏のエッセイ等を
読むと思わずほほが緩む表現が随所にみられた。
仲の良かった遠藤周作も狐狸庵 . . . 本文を読む
大藪春彦の作品で松田優作が主演で映画化されている大藪は作品の殆どがバイオレンス物だが拳銃や車、バイクの癖を知り尽くしているので驚いたものだ。
だからこそ、作品に信憑性が増す。大好きな俳優の松田優作が主役で大藪の同名小説をリメイクして映画化した。
映画化されると必ず原作にないようなアレンジをするのだが、日本映画の主人公は必ず死んでしまうことが多いのだ。
なので仮に大ヒットしても続編が作れな . . . 本文を読む
ほんの一番最後に著者の判子が押されていることが多かった。そして判子の朱肉が移らないように油紙が添えられていた。
北杜夫の歌集「寂光」は、珍しくこの形式がとられていた。茂吉を彷彿させる短歌の句集である。 . . . 本文を読む
吉村は徹底的な時代考証の上で小説を書く作家だった戦艦大和を造った佐世保では最高の軍事機密として扱われ電車に乗ると造船所が見えないように片側が布で覆われていたらしい。
また、日常的にも造船所を見ることは禁止されていて憲兵が至る所で市民を監視していたとか・・・。
当時の造船技術の粋を集めた設計で、船底部は幾重にも細かいブロックを設定して、もし魚雷が当たってそのブロックが壊れても、浸水しにくいように . . . 本文を読む
元気象庁から作家に転身した新田次郎の小説。
映画化もされている。
日本軍の冬季越冬訓練?の一環として行われたが、計画性のない強行軍で多くの死者を出した。自然の前に人間が如何に無力かを緻密な描写で描いているが、元気象庁職員だけあって、冷静な筆致で伝説の悪しき訓練をあぶり出した。
「天よ我々を見捨てたもうか」と言う台詞が心に残った。遅速台風、弾丸低気圧など当時は聞き慣れない自然の猛威、予測不可能な事 . . . 本文を読む
一頃は本当に読く本を読んだ。バイト代も本の代金であっさり消えた。
一日4冊ぐらい買う事もしばしばあり。本屋さんにいくと本が買ってとささやくのである。あの感覚はきっと本の虫がさえずっていたような不思議なものだった。全部の本に自分の名前と通し番号を打つようになったのは、8畳間の出入り口以外すべて書架となった頃だったか?しかも天井までぎっしりと本があり奥はハードカバー手前は文庫本としていたが、結局2階の . . . 本文を読む
井上ひさしの本は全部ある代表作は皆読んだと思うので偽原始人という小説を取り上げたい。
40分あれば読み終わる物語は、勉強嫌いな小学生があの手この手で勉強より遊びたい為にあの手この手で珍事件を繰り返すシンプルな構成だ。
読み始めたら一気に読み終えてしまう。
一つだけ井上らしさがでているのは、勉強嫌いな仲良し3人組の回し文で、
日本語を巧みに使ったやりとりが後世の井上らしさにつながるものが . . . 本文を読む
戦勝国の戦勝国のための裁判=東京裁判で裁かれたのはA級戦犯だが、実はB、C級戦犯とされた人はすごく多い。中には明らかなミステイクと思われる人たちさらには、上官の命令に逆らえず何かしらを自らの意志でわなく行い、戦犯として裁かれ収監されていたのが、この本の題名の場所である。
とても重たい内容であるデス、バイ、ハンギング東條英機が裁判長から絞首刑を宣告シーンは有名である。しかし、その陰で戦犯として同 . . . 本文を読む
北杜夫さんが亡くなられてはや1年余の歳月が流れた以前にも書いたが、北氏からいただいた年賀状や手紙の数々はもちろん今も宝物だ。
何よりも氏から頂いた
マンボウマブゼ共和国の紙幣は氏の著書にあるように数人の氏の友人にしか渡していない、また昨年のご家族のインタビューでご家族も私が頂いたものはお持ちでないことが判った。
それを聞いて少々葛藤がおきている。
そもそも北氏と文通をしていたのは約35年も . . . 本文を読む
写っているのに気がついたまぁ報道系も少ししていたので、驚くことではないが・・・。そもそもは、ぶんしょうが好きで高校の頃から自分の名前が活字と共に載る事には慣れていたが、写真をやるようになったが、最初はずぶの素人だったので、ぶんしょうとは違う喜びがあった。撮影○○とか〓○○最初は喜んで集めていたが、あまりにも多くの媒体に載るので途中でやめた。
ジャンルを選ばず何でも写した。
ただ、今回見つけ . . . 本文を読む
タイトルを見てぎょっとしたが、著者は監察医だった人だ。死因が不明な場合等に、検死をして体の状態を細かく観察して、いく仕事なのだ。
簡単な例では、身体の傷は、生きているうちにつけられたものか、死後なのか等は生体反応をみれば一目瞭然なのだそうた。
初版はかなり前たから、今手にはいるか微妙。
ただこの本がでてから、監察医などが世の中に広まりドラマなどにもちらほら出てくるようになった。
その先駆けがこの . . . 本文を読む