テレビで元なんとかさんが転身したとかいう番組で証明写真を写すのを仕事にしている女性がでていた。
料金は1万5千円だそうだ。高けぇ~。あの機材であの設備で・・・まぁ仕上がりが良ければ文句なしというべきか?
利益率は90%、まぁそこから機材の減価償却をみても、あの状態なら帳簿上だけの話だ。
背景が家のクロスをそのままに使っていたようにみえた。ちゃんとした背景紙は反射を防ぐし、
上半身のものなら5万もかからないのにね。たしかそごうの写真室でも6千円程度だと思ったけれど。
ただ、写真のジャンルでは証明写真を小馬鹿にしているひとが多いのだが、私は証明写真は新顧客の獲得
手段としては大事なことだと思っている。
過去に証明写真に修正をして渡していたことを書いたが、アナログ時代の修正はネガフィルムの裏に
特殊な液を塗って、15倍ルーペを用い4Bの鉛筆を0.2mm以下削り修正をしていた。
えらく根気がいる作業なのだ。ちなみに修正というものの大原則は修正がわからないけどなんだか綺麗に
写ったというのが基本。年齢型化粧品の宣伝とほぼ同じ所を修正する。ほうれい線を目立たなくするだけで
印象は変る。ちなみに、相当シビアな話であって、私はモデル撮影と同様のライティングを使っていた。
目の黒い瞳に明るい点を入れるというのは、中世絵画から用いられていた手法だが、キャッチライトにも
こだわった。背景のグラデーションにもというか背景と人物の間の空気感もこだわったので、11灯使ったりして
いたこともある。就職用は書類選考があるので、髪の毛一本にもこだわったが、結局はあたりまえだけれど
本人が面接に行くわけだから、落差がでない範囲でということになる。
1万5千円も料金を取るのは勝手だが、比較写真が出ていたが本人が面接に行けばアウトだろ!ってこと