一般的なカメラはレンズの最後部とフィルム面の
距離が決められている。これをフランジバックという
のだが、これが一定であることは、レンズの設計にも
大きく影響する。仮に丸い円がレンズの結像として
在る場合、フランジバックに変化がないものは、
其の円の中に当てはまるだけの四角形を作れば
良いということになる。これに対してアオリを使う
事をメインとしたレンズは、四角形が上下左右に
移動する為に、この円即ちイメージサークルを
大きくしなければならない。勿論大きければ
大きいほど良いのだが、大判用のレンズは
このフィルム面の結像がイメージサークル内の
ほとんどの場合同一画質であるかどうかと
いうことも課題となり、ワイそタイプやs−パー
ワイドタイプ等に区分され、価格も通常のものと
比較すると2~3倍するのである。ちなみに、
広角になればなるほど、イメージサークルの確保が
レンズの特性上できにくくなるのでノーマルタイプに
比べると5倍以上価格がたかくなるのである。