それで 撮影が始まった。絶対に押さえて置く場所などを確認して
また 朝昼晩ともかく行けるときに、それと35mmで撮影したものを
見てもらい 製本の上でレイアウトも考える必要があり、これはエディターを
使って 大まかなレイアウトを作らせた。また、機材の補強もしたし、撮影の時は
アシスタント君も使った。機材の補強で300万がとんだ。だから2千万なんて
と思うかもしれないが 人件費や高精度印刷をしたりするので、私的には
利益は 自分の人件費はもらわないに等しいのです。普通の感覚だと高いと
思うかもしれないが四季を通じてなので ぎりぎりのところだと思う。
メインはシノゴカメラを使った。ただし 主要な建築物はエイトバイテンで
あとは 本尊とかもバイテンを使った。
期待に応えたい。(プロだから全部の仕事がそうだけれど)
でも、予想以上に苦戦の連続だった。例えば2階建て?の山門には鳩除けの
金属製のネットが付けられていた。本当なら外してほしいところだが
簡単そうでもそうも言えない。どうしても駄目なら、言えば張り替えると
その間にとの言葉を頂いたが、考えた結果離れた反対の山を登り6×7の
800mmにコンバーターレンズをつけてみたらどうか?という方法に
たどりついた。超望遠レンズ(1600mm)なので、結果的には、ごまかす
事が出来たのと、望遠の圧縮効果で全景を一枚に収めることができた。
全景は良いとしても やはり網が多少目立つ気がしたのだが、石畳などが
入るので 雨の日、朝方 この場所は何十回も通った秘密の場所だが、
なにせ普段は あまり歩かないので 道を作りつつ登ったので膝ががくかく
した。冬の雨が上がった翌朝、この寺は背後の山から朝日が昇るので、
どでかい太陽と朝もやというか 太陽の光が当たると湯気のようなものが
たちあがるので この時は ブローニーフィルム50本全て使い切った。
太陽の上昇とともに 光のリングができたりしてこれはお気に入りの
一枚となった。(写真がないので説得力もないけど)