全てのカメラにポラパックを付けて アオリは逆スイングこれで縦の面に
ピントがくるものとそうでないもの、ノーマルのもの等ができる。そして、
カメラをセットしてアシスタント君が「では開始。落ち着いて打ち合わせの通り
動くように」ちなみにテストなので、時間をそんなにかけられないので、
あまり変わらない長時間露光の絞りを最も明るくした。それで、30分境内の
あちらこちらから 光の帯が天空に。もちろん建物にも光を当てるのだが
この時のコツは Xラインで光を当てること。左だったら右端を照らすのが
コツである。1万kws×10台=10万kwsもちろん、スローチャージを
使う。ミニカムというのは今もあるストロボメーカーでその頃はISO(ASA)
400のフィルムで100m先のものが写せるというのを売りにしていた。
よく犯人が護送されるときに、ちかちか光るストロボに交じってひときわ
強い光かつ発光時間がコンマ0.05秒長い光がある。それがミニカムの光で
ニュース映像等でVTRを止めるのはこの時が多いのだ。
これは電源をチャージしておけば どこででも使えるものだ。でも私は
使ったことがないが、電源が届かない奥の院等はこれを使った。
一応テストが終わった。フジ680からポラというかフジのFP100といいう
インスタントフィルムをめくってみた。この日だけで200万円の投資に
なっているので、失敗したらえらいこっちゃなのである。久しぶりに
ドキドキした。イメージと少し違った。アシスタントにその場で、
口頭で修正箇所を指示して書き留めてもらい、その間に充電池型のストロボを
念のために チャージさせておいた。すべてのポラチェックが終わり、
各場所の責任者に口頭で指示を伝えた。自分のイメージに合わせるためには
本殿を囲むようにして さらに光を集約させることが必要と判断し、全ての
カメラをセットし 「では、これが本番です。1枚しか写せないので、
各自落ち着いて指示した通りお願いします。これから約1時間撮影になります」
今から15分後撮影開始 トイレ等は済ませてください。なお、カメラ位置は
5分前までライトを付けておきますので 各自確認のこと。及び夜間でも移動の際は
黒レフにてカメラ側に顔を向けないように。カウウントは3分前から始めます。
そうして いよいよ 本番になるのだった