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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

相模原殺傷事件を問う

2017年02月26日 19時21分08秒 | 評論家風味

この事件については 過去に投稿した記事が そのまま活字になったし、

後追い記事(業界用語です)はMSN や Yahoo japan等でトップで紹介された。

今回、精神鑑定の結果が出たとのことだが、自己愛性人格障害という結論のようだ。

。刑事責任能力はありと伝えているのを聞いた。

この事件が起きた時、凶器を幾つも用意していた犯人。法医学的に言えば、

出刃包丁では3人刺せば刃こぼれしたり 刃先が曲がるといわれているので

幾つもの 凶器を準備していたことになる。それが相当な殺意があったと感じた。

日本では単独犯で最大の殺害事件は津山30人殺しといわれている事件。

横溝正史がこの事件をモチーフに書いたのが八墓村だと記憶している。

犯人の精神鑑定というのでさえも、東大と慶応大が対立する構図がいまだにある。

鑑定は多くて2回が限度なのに 真逆の結論が出る裁判は多いのだ。

 今回起訴されたことで法の裁きを受けることになる訳だが、

この殺傷事件がおきたのちのマスコミ報道は酷いもので、被害者の実名報道を

しようとしていた。障がい者施設だと報じたはずであり、家族達はやむにやまれぬ

事情があっての入所だと思うし、そもそも障がいをもつことは当人にとっても

家族にとっても、不本意な采配。つまり社会的弱者であり、根強い差別や

偏見があるのだと思う。そこに一定の配慮がないというのは、いみじくも犯人が

殺害動機の一つとして挙げている障がいをもつ人は・・・生きる価値がないという

発想と酷似している気がするのだ。

結局家族達の強い反対で被害者の実名報道は見送られたが、そもそも何度も

書いているように被害者の顔写真や名前がなぜ必要なのか!この原初的なことに

触れずに報道することは何の意味があるのか。犯罪報道の犯罪とはこういう事だ

ある人が書いていたことは 霊柩車が横付けになり運び出していたのが異例だと

これは、法医学的に言えば死後硬直があり、逃げ惑った末に殺害された場合

棺桶には入らないことと、鑑識が済んだら時節柄腐敗が進む恐れがあり止む無い

処置だろう。特殊清掃人なるものが存在しているのだが、人間の腐臭というのは

なかなか消えないし死語日数が経っていると腐敗した脂が人型に残るのである。

冬山で遭難した人たちを探すのは春頃である。ある本によれば、腐乱臭は1km

離れていてもわかるらしい。と言う訳で19名もの落命者がいる以上、鑑識を

終えたら運び出さなければならないのだ。さらにいえば、人間の血は動脈を

切断した場合天井まで届く、血のりだらけだったんではないかと思うのだ。

過去に某新聞社の西部本社付嘱託カメラマンをしていた時に現場を幾度もみた。

本当は、京都で声をかけてくれた寫眞部長は、企画記事の寫眞だけでいいからと

言っていたのに・・・ヘリの空撮とか事件現場とかだんだんと出動が多くなって

行き、大学を卒業したら多分写真部員として採用してくれるパターンらしいが、

やめた。アスカ逮捕?の時のマスコミの行儀の悪さは私からすれば毎度のことで

無節操はなはだしいと感じた人は多いと思うがあれが相も変らぬ現場の実態なのだ。

相模原殺傷事件の犯人は、頸動脈を切っていること、凶器を多数用意していること

この2点だけでも刑事責任はあると書いた。精神的に不安定だったとの事で

精神科に通院していたとも。まだ地裁レベルの経過だが、これで精神的な失調が

あり刑事責任を問えないという鑑定も予想されたが、地裁の判決がでたら控訴する

事は予見できるので、おそらく弁護側が精神鑑定を主張することになると思う。

その場合は、真逆な鑑定結果になる可能性は高いのである。

パソナリティー障がいという診断、いや精神鑑定でそうなったが、人間が人間をと

いう限界が見えてくる。それに、この容疑者が罹っていた精神科のドクターも

異変を察知できなかったのだ。という意味ではこのドクターも道義的責任を感じて

欲しいと思うのだ。

 

 



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