建築写真という分野がなくなった訳でではないはずだ。
ただ、「一生に一度の買い物」となるであろう住宅。チラシに使う写真がパースであったり、
どう見ても綺麗に写していないと感じたら、販売会社の経営素質を知る判断のひとつとなる。
数千万のものを100戸販売するようなところならば、例えば建築写真代に20~50万支払い
きちっとしたものを掲載するのが普通だが、これすらできないところもあるようだ。
ドケチというしかないので一生の付き合いにするとしたら、私的には不安この上ない。
分譲地の建売りも同じことが言える。
このところ土地関係はミニバブルのようなので、聞いたことがない販売主も多い。
オペンハウゼ 、いやオープンハウスを見ても外からしか見れないのである。
戸建ての場合は、できれば屋根裏を見せてもらうと、建て主も知らないような手抜きがわかることもある
なんで、例えばあと30cmの木材をケチるのかわからないが、その他にも断熱材などがちゃんと
引かれているかどうかも、わかることがある。
クライアントの依頼で、撮影に入ると、壁紙の処理が下手くそすぎるところや、いろいろな所で
建てた人達の技量の差を感じることがあった。
しかし、そこは幾らなんでも言えない。試しに自宅のコンセントを外してみると、壁紙がちゃんと貼られて
いてそこからケーブルを出しているのか、それもできていないのかが簡単なチェックポイント
のような気がする。