両方掛け持ちしていた時期があった。
場合によっては23時30分の帰宅de深夜2時スタートなので
睡眠不足気味だ。首都高の渋滞だと 殆ど動かず先を見れば当分動かないな
そう思ったら寝ていた。4tのロングの箱車なので後ろの車は前が見られない。
気が付いたとき 追い越し車線は車が流れていて前を見れば車が一台もなくて
うわぁやべーと思った。
普通なら 慌てて車を走らせるだろう。でもそれでは寝ていたことがバレバレ
なのでIQが高い嶌田青年はひらめいた。しばらくは渋滞を演じ、そろりと
走り だんだんと 普通に走り始めた。芸が細かいでしょ。
これなら笑い話になるけど、慢性的に寝不足で気合にも限度があるし
何よりも 万が一でも人に。。。などという事があったら、と考えて
陸送の仕事を辞めた。
それと 別のバイトの話があって、親切な人が多かった4tの配達も
辞めることにした。
「そうか、じゃぁまた学校が休みの時に 来てよ」
実際、そのあとは 行くことはなかったけど、久しぶりに社長が電話をくれて
どうしても一人人が足りないだけどきてくれないかな?
このときだけは お世話になったので 都合をつけて行った。
他の運転手なら遅くても21時には回れるところを、3時間オーバーして
いても残業代をつけてくれた小さな運送会社の人情派の社長の恩はいまも
忘れられない。