★サントリー美術館 サイト
『黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶』 ※9月4日(水)~11月10日(日)
始まってすぐ訪れたのに、更新しそびれていた。
会期が2か月近いというのに、ほとんどが通期展示なのが意外。
その分、複数回訪れてじっくり鑑賞したい。
構成として、各美術館からかき集められた織部・志野を代表する名品ぞろい。
三井記念美術館の国宝「卯の花墻」もいれば、
根津美術館の鼠志野「山の端」と五島美術館の鼠志野「峯紅葉」の競演も。
「山の端」と「峯紅葉」はホント、区別がつかないなぁといつも思うのだけど、
2碗同時に拝見したのは初めて、興奮した。
関西からの出張も多い。
湯木美術館からは志野茶碗「広沢」、野村美術館からは練上志野茶碗「猛虎」、
香雪美術館からは志野割高台茶碗「朝日影」、MIHO MUSEUMからは志野茶碗「夜明」。
よく見かけるところではトーハクからは志野茶碗「橋姫」。(私はこれと卯の花の良さの差がわからない~)
懐かしいところでは瀬戸黒茶碗「小原女」。すごく印象深いお茶碗。個人蔵なので、めったに会えない逸品。
4階から3階へ降りると志野茶碗を再発見した荒川豊藏。
作品も、彼が発掘して見つけた桃山時代の陶片も。
加藤唐九郎も。私は全然知らなかったのだけど、同行してくださった方から聞いた疑惑の逸話が興味深かった。
あまりにもオールスター揃いで、「え、これも?」「あれ、もう1回観たい」と目移りしちゃって。
改めて展示リストを眺め直してみると、目には入ったけど、じっくり鑑賞していなかったものもあって。
あー、また行きたい。
そして、今回の展覧会が終われば、サントリー美術館もしばらくクローズになる。
淋しいせっ!
★サントリー美術館バックナンバーリスト
2019年8月『遊びの流儀』
2019年5月『左脳と右脳でたのしむ日本の美』
2019年3月『暁斎 その手に描けぬものなし』
2018年8月『琉球 美の宝庫』
2018年5月 『清朝皇帝のガラス』
2018年4月 『寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽』(後期)
2018年3月 『寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽』(前期)
2017年11月 『狩野元信』(再訪)
2017年9月 『天下を治めた絵師 狩野元信』
2017年8月 『おもしろびじゅつワンダーランド2017』
2017年6月 『神の宝 玉手箱』
2017年4月 『絵巻物マニア列伝』
2017年3月 『コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス』
2016年9月 『KIITSU 鈴木其一 江戸琳派の旗手』
2016年8月 『エミール ガレ』
2015年11月 『逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし』
2015年8月 『藤田美術館コレクション―東洋美術の至宝―』
2015年6月『乾山見参!』
2015年1月『天才陶工 仁阿弥道八 のびのびと、まじめに。』
2014年7月『徒然草 美術で楽しむ古典文学』
2014年4月『のぞいて びっくり 江戸絵画 科学の眼、視覚のふしぎ』
2014年1月『天上の舞 飛天の美』
2013年8月『谷文晁』
2013年5月『「もののあはれ」と日本の美』
2012年8月『おもしろびじゅつワンダーランド展』
2012年5月『毛利家の至宝 大名文化の精粋』
2012年2月『悠久の光彩 東洋陶磁の美』
2011年7月『不滅のシンボル 鳳凰と獅子』
2011年4月『美を結ぶ。美をひらく。』「夢に挑む コレクションの軌跡」
2011年4月 開館50周年記念『美を結ぶ。美をひらく。』
2010年9月『誇り高きデザイン鍋島』
2010年2月『おもてなしの美 宴のしつらい』
2009年4月『一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子』
2009年1月『japan蒔絵ー宮殿を飾る東洋の煌めく燦めき』
2008年4月『ガレとジャポニズム』
2007年12月『鳥獣戯画がやってきた』
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます