Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

深い秋を先取り『閑雅』

2020年09月25日 07時32分29秒 | 美術館・博物館etc.

★北村美術館 サイト
 秋季茶道具展『閑雅』 ※12月6日(日)まで

炉のしつらえだったからねぇ。
もう少し秋が深まってから訪れた方がよかったかも。

寄付の便掛が「わっ」とびっくりするくらいの大物。信楽焼の四方の箱。
大西清寿策の鉄瓶が掛けられている。

初座の掛物に「おぉ」と感動。
だって、熊野懐紙だったから。
(もっとも、帰宅して目録を見直したら、本紙ではなく久我通親筆のものを江戸時代になって近衛家熈が模写したものだった)

先月訪れた熊野古道の道のりが瞼の奥に蘇った~。
(やっぱ、京都は熊野古道ゆかりが多い!)
西村道仁の二段重ねの茶釜(お正月の鏡餅に似てる)、時代ものの沢栗の炉縁。仁清作のかわいい色絵瓢形の香合。

後座は渋い。
古清水の熨斗方菊花文の花入。
この日の午前中に滴翠美術館で観た京焼もそうだったけど、リアルに実物大再現ものって、寛永の頃の流行りだったのかなぁ?

瀬戸茶入?(後春慶 肩衝 名「みやきの」)に古瀬戸の一重口耳付の水指。
古萩の割高台の茶碗。(銘 三笠山) 茶杓は常修院宮~(予楽院茶杓箪笥の内)
予楽院たら、近衛家熈さんのことだよね。茶箪笥は昨年も杉並まで見に行ったけど、
茶箪笥から流出したものもあったのねぇ。

続き薄ちゃ軽やかに。
黒田辰秋作の螺鈿の薄茶器、茶碗は黒織部(沓形)など。

点心席、今回はよりリアル?
松花堂(弁当箱。蓋が開いていたらよかったんだけど)
長寛作の黒漆絵の金襴手のお椀。
お鉢は天啓染付(焼物鉢)、唐津編み笠(煮物鉢)、乾山の赤絵写(強肴鉢)、清水六兵衛作の黄伊羅保片口形(香物鉢)。
永楽保全と和全の石盃(寄せ客)。

酒盃は漆器じゃなくてもいいんだよねぇ。。。と、改めて思った。

耳より情報。
北村美術館の展示品には解説書きはないんだけど、代わりに茶道雑誌に掲載されているんだって。
(だから、受付で茶道雑誌が販売されているらしい)
表千家さんだから手にとる機会は少ないんだけど、次に図書館に行ったら、バックナンバーを閲覧してみよう。

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