開館60周年記念展『刀剣 もののふの心』 ★サントリー美術館 ※10月31日(日)まで
刀剣には興味ないのだけど、メンバーズカードがあるので「行かなきゃ」。
ちょうど都心で時間を潰すことがあったので、会期末に寄った。
どうもね、殺傷を目的とした道具というのは苦手なんだけど、
名品になればなるほど、殺傷目的というよりはステータスアイテムだったのかなと。
また、神社に奉納されて信仰の対象となる場合も多く、あながち「斬る!」が目的とは云えないのかも。
と、新たな感想を持った。
展示構成も刀剣だけではなく、まずは絵巻物から古への武士たちは刀剣をどう扱っていたのかが理解できたし、
刀剣以外の武具も展示され、実用のみならず工芸の細かさも示されたり。
奉納された、いわゆる名刀も数多く展示されていたけれど、その由来が歴史的にも知られている事だったり。
最後は祭りと刀剣とのかかわりも。
名刀では桶狭間の戦いの折に今川義元が佩刀していた刀とか、
木曽義仲の奥さんの巴御前が敗走する時に助けてくれた人に与えた刀とか。
江戸時代の大火で被害があって、再び整えられたものもあったけど、由来を知ってみると輝きがすごいなと。
中には錆びが残ったままの刀もあったけど、それはそれで形や反りなど気品はわかるかなぁ、、、と思ってみていた。
お拾君(淀君が産んだ秀吉最初の子)の小さい甲冑と馬に乗る練習用のもの? それに鞍も「珍しいものが遺っているものだと」と感心しながら観た。
そのほか、平家物語の場面が画かれた絵巻物とか扇面集とか屏風絵とか興味深かった。
平日のお昼過ぎにかかわらず、館内は結構な見学者の数でビックリ。
中でも、刀剣女子と呼ばれる熱心な女性も多く来場していて、ただただ感心するばかりだった。
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