Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

茶碗が紡ぐ ものがたり

2022年08月01日 05時21分01秒 | 美術館・博物館etc.

樂歴代 特別展『茶碗が紡ぐ ものがたり』  ※8月21日(日)まで 楽美術館

以前は3カ月周期で年4回かかっていた展覧会が昨年あたりから年3回になった。
新型コロナの影響か、はたまた代替わりで現家元の考えなのかはわからない。

今回の展覧会もGW開始(4月29日)からお盆明けまでの4カ月間の会期。
だから、GWの連休中は寄らなかった。(代わりに白峯神宮へ行っちゃった)
「夏までに1回は京都に来るハズ」と思ったから。

祇園祭のタイミングで京都に来られるとは確証なかったんだけどね。( ^^;

予め展示リストを印刷しておき、行きの電車内で予習した。

直入さんの猫割手。あぁ、野良猫と飼い犬のバトルで割れちゃったという焼貫茶碗ね。
常慶の黒木。階段上の段差がある大ぶりの黒楽茶碗。
道入の赤楽茶碗「僧正」。うーむ名前は憶えているけど、どんなんだっけ? 印つける。
一入の赤楽筒茶碗。たぶん、あれかなぁ。
宗入の黒楽茶碗「亀毛」。腰がくいっと入ったバロックな茶碗。
左入の黒楽茶碗「姥捨黒」。これも名前は憶えている。
長入の白釉葵御紋写し茶碗。 わかる。
得入の赤楽筒茶碗。たぶん、やさしい赤い釉薬がかかったの。
了入の黒楽稲妻写茶碗。 光悦の黒楽茶碗「稲妻」って、たしか官休庵所蔵だったっけ? あれの写しかぁ。
旦入の掛分黒楽茶碗。たしか黒と灰色の釉薬が半分ずつ。(私は「ツートン」と呼んでる。あれか)
慶入の黒楽菊文茶碗。見たら思い出すんだけど、、、頭の中でイメージがぼんやりしてる。
弘入夫妻の双鶴之絵赤楽茶碗「福禄寿」って、、、、?
惺入の刷毛目の平茶碗と覚入の黒楽茶碗もわからん。
当代(16代)の今焼茶碗については、完全に「見たことない」。だって、個人蔵だし。

と、イメージをしてから鑑賞に臨んだ。

道入の「僧正」は、赤楽の正面に白釉で□が斜めに3つ並んだ文様のもの。過去に見たことあった。これが「僧正」かぁ。
慶入の菊紋。あ、なるほど。
弘入夫妻の福禄寿、想像とちょっと違った。
当代の茶碗は灰色。その色の釉薬か、土の色で透明釉をかけたのが、ちょっとわからん。

第二展示室。
向付や小皿など、懐石の器。これは以前に見たことある。
折敷の上に取り合わせで並べてあるので、実用の姿がわかりやすくてよかった。

後半は大物。
慶入の鵞鳥大香炉。あまりの大きさに「初めて見る?」と思ったら、いつも持ち歩いている楽家歴代展で買ったクリアファイルに大きく写ってた!

直入さんのおフランスの土で製作されたお茶碗、懐かしいい。
弘入の菊置上金箔建水、パッと見は金属製に見える。

第三展示室。
長次郎の「面影」、道入の「青山」、光悦の「村雲」。
紀州徳川家のお茶碗はさらっと流し見。
ラストは直入さんの皪釉(れきゆう)楽茶碗「梨花」。
一度、送り出して(売られていって)戻って来た茶碗だということは過去の展覧会の解説で読んだ。
しかし、最初に買った人が手放した理由までは知らなかった。
なんと、茶道の師匠から「楽茶碗とは赤か黒であるべき」と言われたため、泣く泣く手放すことにしたのだとか。
いや、それって、偏見じゃないの?と思いつつ、もし自分が何十万、いか100万以上出して楽家の茶碗を買うとしたら、無難な黒楽か赤楽を選ぶかも~と苦笑。

1階の休憩室で、16代の初個展の写真入り目録を閲覧。
既に売り切れて変えなかったやつ。
並んでいた作品はしっかり見たので、目録見てもまだ記憶に残っているけど。
やっぱ、欲しかったなぁ。目録。

いつも利用するトイレ、故障中で使えず。
よって、花瓶も花もなく。残念。

次に訪れる時は修理されているかな。

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