角川書店の月間読書情報誌(PR誌)「本の旅人」の巻頭エッセイに、「出版不況と言うのをやめませんか運動」というのが載っていました。
(景気と同じで「景気が悪い」とアナウンスされると人は購買を控える。本のイメージアップに、本を読むのは格好いい、というのを広げるといい・・・)えっ、作家がそれ云う?
本 て、印刷小説のことでしょうか? タブレットで読んじゃダメ?
今、本を取り巻く時代状況が変わりつつあると思います。
かって、角川春樹が登場した時、映画と小説は同時並行で、大いに盛り上がりましたよ。
又、数年前、太宰の「人間失格」の表紙カバーを劇画チックなイラストに変えてヒットしてから、どーっと劇画タッチの文庫の本が増えたように感じるんですが・・・。どうでしょう?
私も、山口恵以子の「月下上海」は、加藤木麻莉の素敵なイラストに惹かれて買いましたものね。
今は、「僕だけがいない街」に象徴されるように、原作コミックで始まり、テレビでアニメ化でDVD。それを、スピンオフ小説として本へ。それを実写映画へと、私たちの世代には考えもしなかった重層的売り方。 で、今が本の大転換期ではないでしょうか?
またこれらを変化させて、PCゲームにする。そのための作家までいる。という具合に、とことん読者というか、購買者へ届く至れり尽くせりの仕組みになっているんですね。
出版社のPR誌は、いろんな出版社の独自の読書案内ですので、いつも楽しみに本屋さんで無料でもらいます。
帚木蓬生氏の「国銅」のPR表紙。新潮社の「波」です。額に入れて私の宝物になってます。
今、読んでいる本は、友人から私。そして娘と嫁にの リレー方式で廻ります。
〇「アーモンドチョコレートのワルツ」 森 絵都
この短編集は、中学生のいとこ同士の夏の話もあり・・。それに、クラッシックが筋の根幹なので、より楽しめるのでは?
〇「ラブレス」 桜木 紫乃
私より少し上の世代の暗い家族の話でしたが・・。若い彼女たちの感想はどうでしょ?
活字紙・本って、読者にとっては、単に読む楽しみ以上の役割ってあるんですよ。ちょっとした言葉の中に、生きるヒントをもらったりね。 廻し読みで家族をつなげるものだったり・・。
玄関の今。 風呂場も気分転換に新しい花で。
鉢植えの「花海どう」と「長寿桜」。 花が終わったら、地植えしてみよう。