○まるで気がぬけたみたいに、のんびり過ごしてしまった。お天気はいいけど少し寒そう。
○『やがて哀しき外国語』村上春樹著を読了する。エッセイが19編纏められた本で、じきじきの村上氏を感じることができる。エラそうとか傲慢とか、いろいろ言う人がいるようだけど、素直でさっぱりしていて、少年っぽい精神も兼ね備えた人だと思う。29歳になって突然小説を書こうと思ったと。何度か読んだことがあるけれど、作家になろうと夢みていたのでなく、ある春の昼下がりに神宮球場にヤクルトと広島戦を見に行き、外野席に寝転んでビールを飲んでいて、ヒルトンが二塁打を打ったときに、突然「そうだ小説を書こう」と思ったと。そのようにして小説を書くようになったと。これは本当に不思議な現象だと私は何時も思っている。
向かいの公園の桜まだ蕾みです。
○村上さんの本(文庫が多い)を並べて眺めてなんだか満足。40冊ちかくある。ほぼ全部読んだ。読み返すとまた何かを感じる。過去に立原正秋という作家の本に夢中になったことがある。全部を読むとその人の姿が現れる。
理解もできる。