〇今朝の神戸新聞に載っていました。まえまえからあんぱんまんの作者、やなせたかしさんは、凄い方と思ってました。一見、面白い衣服を着て、子供みたいにハシャグ軽いお年寄りふうですが、人間愛の強い、正義の味方!詩人でもあり、「アンパンマン」の歌詞のなかに、人として大切な心の在り様が、多々歌いこまれているんです。神戸のミュージアムも凄い人気がと聞きました。「詩とメルヘン」かわいい童画の本、買ったこと幾度かあったのを思いだしました。やなせたかしさん安らかに・・・。
〇神戸新聞の「こころの森」松田正隆氏の随筆が心にひびいた。繰り返し読んだ。演出家という職業の方だけれど”時間が堆積する演劇を”という奥深い言葉に感銘をうけた。戯曲を書くとか演劇作品を創作ということの凄さを(何もしらないけど)少しだけど感じられた。
〇大江健三郎氏の新作「晩年様式集」(イン・レイト・スタイル)という本(講談社)がよさそうです。原発事故と向き合う新作とか。自分は達成できずに死ぬが、次の世代が達成してくれることはあると、放射線物質で汚染された土地が回復することを信じる人間と信じない人間がいる。無力感にさいなまれながらも楽観的な視座に立つことに、文学の真価をみると。私もそう思いたい。そう考えたいと思います。東北で白い服に身をつつんだ方々を映像で見るたびに、不安感と胸の痛みにかられています。みんなそうなんですね。