標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

捕獲したカブトムシの命の尊さ

2017-08-03 19:30:44 | 日記


妻が犬の散歩中にカブトムシを見つけ持ってきた。以前から周辺ではカブトムシやクワガタをよく見る。早朝の散歩では街灯の下に転がっていることがある。そして、悲痛な話だが、鳥に襲われたあと体の一部が欠損したものが多い。

しかし、今回発見したカブトムシは大きく元気だ。大きさを計ったところ、尾から頭頂までは5~6cmで角までを含めると8~9cm。今まで私と妻が見たものの中で最も大きい。

9cm近くになるとギネスに挑戦できるらしい。大きいカブトムシは育てるのに難しいとのこと。

カブトムシの寿命は幼虫時代が12か月~15か月、成虫は1~3か月という。この短い成虫時代にえさを食べたり子孫を残すなどのイベントを果たさなければならない。人間は先延ばしややり直しをよくする。カブトムシはおそらく先延ばしややり直しはできない。時には仲間との戦い、鳥の襲撃などのリスクもある。人間に比べれば熾烈で濃厚な時間や日々を生きている。

メダカの観察のように夏休みの自由研究の課題にもなる。夏休みだけでなく、幼虫から飼育することを通して、生きることの重厚さを学んでほしいと思う。

朝捕獲したこのカブトムシだが、残された時間を自然とともに生きてほしいと、妻が庭の楓の木に戻した。開放されてほっとしたのか勢いよく這い登っていった。

コメント
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