標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

壊れたレコード盤みたいな発言が多い

2017-08-12 19:44:27 | 日記
(本日は画像はありません)
国会答弁等を聞いていて、同じフレーズを繰り返すのみで壊れたレコード盤を思い出した。

町田から埼玉県に引っ越すことになった。すでにレコードからコンパクトディスクの時代になっていた。引っ越しを機に捨てようということで、数十枚のレコード盤を市の清掃工場に持って行った。何故かこの記憶はとても鮮明に思い出されるが、その都度味の悪い思い出の一つとなっている。最近レコードが復活しているようだ。持っていたら子供たちが聞くようになったかも知れない。

小中学生の頃、雑誌の付録にビニールの薄いレコード盤があった。内容は何だったか忘れたが、雑誌にとじ込まれていた赤いペラペラのビニール盤を思い出す。今はCDやDVDだ。そういえばカセットテープの付録はあったのだろうか?記憶には残っていない。

レコードを聴くときには、レコード盤をターンテーブルに置く。回転数を合わせ、アームの先についている針をレコード盤の上に置く。静かにそっと置かなければならない。力を入れすぎると、「ズン」という大きな雑音が聞こえる。レコード盤も痛む。後にレコード盤のサイズに合わせて自動的にアームを乗せてくれるようになった。

傷ついたり、ほこりやゴミが詰まったレコード盤を聞くと、音が飛んだりする。痛み具合によっては、同じフレーズを繰り返すようになる。子供の時は曲より、同じフレーズを繰り返し聞くのが愉快で好きだった。また、回転数を変えて聴くと遅くて低音の声(?)になったり、高音の早口言葉になったり、これも楽しかった。

さて、特に最近は国会答弁等で、壊れたレコード盤のように同じ発言を繰り返すことが頻繁になってきた。極端なのはどの質問に対しても、答弁者が変わっても判で押したように答える。「記憶にございません」「記憶にないと認識しております」「それは委員会がお決めになることです」「問題ありません」などと。再質問に対しても同様だ。壊れたレコード盤と同じく繰り返すばかりか、話が先に進まなくなる。

また、次のような単語を多用する。「謙虚に」「誠実に」「丁寧に」や「真摯に」だ。例えば丁寧ではないと指摘されても、「(一層)丁寧に」と繰り返す。そして、最近は表面上は誠実さや丁寧さを装っているが、発言の後の謙虚で誠実な行動が伴わない。

真摯に反省するなら、丁寧な説明を装うのではなく、停滞せずに前に歩みだし、丁寧に実行してほしいと願う。
コメント
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