標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

秋の花見:萩はパイオニア植物の一種だ

2017-08-24 19:05:28 | 日記
萩の花


萩の花が咲きだした。萩はパイオニア植物の一種とのこと。パイオニア植物とは裸地に初めに咲く植物のこと。また、斜面などに植えられて緑化対策として使われるとのこと。荒れ地でも育ちとても生命力の強い生き物だ。萩は古代から親しまれていた花のようで、万葉集に萩の花が多く詠われている。

例えば、
    秋風は 涼しくなりぬ 馬並(な)めて
         いざ野に行かな 萩の花見に
               作者不詳
古代人は春には桜の、秋には萩の花見をしたのだろうか。春の桜は穏やかな花見だが、草原を馬で駆けめぐる萩の花見は雄大な風景だ。古代の山野ではツクツクボウシの鳴き声がここかしこから聞かれ、草原ではコオロギが鳴き始めていたのだろう。山萩は白い小さな花で桜のような華やかさはない。古代人は秋の訪れと冬を予見する寂(さび)を味わっていたのかもしれない。

久しぶりの青空

今日は、8月に入って初めて朝から青空が見える。気温も30度を超えて暑かったが、木陰の風は心地よかった。萩の花とともにちょっぴり秋を感じることができた。

追記:
咲きだしたハナトラノオと残花の紫陽花

後ろには紫陽花が残っているが、手前はハナトラノオの花が咲きだした。我が庭の一番花だ。花にも季節の交代時期が来ている。

ハナトラノオ


さよなら紫陽花


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする