青空市は楽しい。
何も買わなくても屋台を見て歩いているだけで
なんだか幸せな気分になれる青空市が
フィレンツェにはいくつもある。
そういう青空市に出ている人たちは
常連さんであることが多いので
並んでいる商品も見慣れたものばっかりだけど
でもそぞろ歩きは楽しい。
聖母マリア生誕を祝う頃に
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会広場に立つ
パンの青空市。
確かにパン類を扱っているところも多いけど。
きれいなものをいくつか見つけた午後。
陶器のボタン。
私の手先がもっと器用でクリエイティブなら
こういうものを色々使って
可愛い小物の一つも作るんだろうけど、
そういう性分ではないので買わずに見るだけ(笑)。
陶器の小さなベル。
これで「夢を呼び寄せる」?
そんなメルヘンチックな世界には
もう到底生きられないので
これもきれいだなぁと見るだけで買わず。
常連さんの中に素朴な楽器を売る屋台もあり
今日は風が強かったせいで
軒先につるされた風鈴がいっせいに鳴り出して
すばらしい音色。
秋の色が濃くなった陽射しの中で
すごくのんびりと商売している彼らを見ていて
いいなぁ、こういう人生と思ってしまう。