不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Fettunta

2004-11-17 23:52:49 | Squisito!
今日も友人とおいしいものを食べてきました。
10年住んでいても
フィレンツェ中のレストランを
すべて知り尽くすなど到底できるわけはなく、
いくらでも「初めて」のお店があります。
今回も友人の紹介で初めて行くお店。

Trattoria Enzo & Piero
フィレンツェ中央駅からすぐ。

色々食べてどれもこれもおいしかったけれど、
私の記憶に鮮明に残ったのはこちら。
fettunta
前菜盛り合わせ。
野菜がたくさん
(ゆでたもの、グリルしたもの、オイル付けになったもの)。
そしてサラミがちょっと、アンチョビがちょっと。
オリーブの実がいくつか。
なんてことはないかもしれないけれど、どれも絶妙な味。
そして、何よりもおいしかったのはFettunta。
フェットゥンタはおそらくトスカーナ方言。
なので辞書にも載っていないのではないかと思います。
いわゆるガーリックトーストなのですが、
今夜いただいたのは
今年絞りたてのエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルを
たっぷり染み込ませたもので
この新しいオリーヴの香りがなんとも言えずジューシー。

シンプルなものではあるけれど
この季節にしか味わえない贅沢な味です。
かけがえのないおいしさです。

旬を食べることの嬉しさを満喫しながら
ハヤトさんところの「くらぶアミーゴblog」
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enzo_piero


Turista a Roma

2004-11-16 15:05:25 | 旅行記
所用でローマへ。

今回は観光客気分も味わってみました。

フィレンツェにもあるのですが、二階建ての観光バス。
これに乗って市内を回ってみたい!!
前から思っていたのだけれど、
フィレンツェのツアーは
私には高いし(一日乗り放題で20ユーロ)、
知り合いに会ったら恥ずかしいので
なかなか機会がなかった。

ローマなら知り合いに会う可能性はきわめて低く、
そして何よりも広いローマをバスで回れて
乗り降り自由で13ユーロは安いと思うのです。
なので乗ってみました。

テルミニ駅前のチケット売り場でも、
バスの中でもチケットは購入可能。
一日乗り降り自由で13,00ユーロ。
チケットと一緒にローマの地図をゲット。
(私なんかこの地図だけでもお得だなぁと思います)
そしてバスに乗り込むとイアホーンを渡されます。

座席の脇にイアホーンの差込口があって
そこからガイドを聞くことができます。
イタリア語は8ch、日本語は6ch。

110open_02
乗り込んでみると外国人観光客ばかり。
日本人の利用者はまだまだ少ないみたいですが、
時間に限りのある旅行のときにはもってこいなので
是非忙しい日本人観光客の皆さんにも利用してほしい!

110open_04
乗車した時間は15:25。
降車したときはすっかり日も暮れた17:30。
(ツアーの所要時間は2時間位が目安。)
こんなコンパクトな時間で
ローマを一回りできるのです。

コロッセオだって普段とは違う目線から眺められちゃいます。
110open_03
バスの二階席から撮影。

今回は途中
「真実の口」の停留所で降りて
記念撮影などをしただけで
あとはずっとバスに乗っていたのですが、
もちろん各停留所ごとに
乗り降りして観光スポットを楽しむこともできます。
詳細はこちらから。

そしてこれとは別に
ローマテルミニ駅付近で見つけた
ちょっとレトロなかわいいバス。
Green Line Toursという旅行代理店が運営する
バスツアー用のものらしいです。
immagine6.jpg
座席もなんだか木製でいい感じ。
いろんなツアータイプがあるらしいです。
私は利用したことないのですが。
詳しいことはこちらから。


Torrone

2004-11-16 01:17:16 | Squisito!
イタリアのクリスマスにつきもののお菓子といえば
Pandoro(パンドーロ)やPanettone(パネットーネ)が
日本でもその名を知られるようになってきましたが、
もちろんそのほかにも色々あって
今までは敬遠していたけれど、
今年は少し試してみようかなと思うものが
Torrone(トッローネ)。

メインの材料はアーモンド、蜂蜜、タマゴの白身。
これをベースに色々なヴァリエーションがあります。
アーモンドなどのナッツ類を
カラメルで固めてあるような感じなので
歯が折れるかと思うほど硬いものもあるし、
それほど根性入れなくても
素直に食べれるものまで様々。

イタリア国内ではクレモナでの生産が一番多いとか。

もともとは
このクレモナの街に流れてきた
アラブの商人たちが携えてきて
地元に定着したお菓子に
フェデリーコ2世の宮廷のシェフたちが
インスピレーションを受けて
手を加えて作り出したのが
トッローネの始まりだといわれています。
(もちろん各地に「元祖」の諸説あり)

1442年10月25日、クレモナ。
新婦はBianca Maria Visconti(ビアンカ・マリア・ヴィスコンティ)
新郎はFrancesco Sforza(フランチェスコ・スフォルツァ)。
この結婚式でのドルチェにもトッローネが給仕されたとか…。


私が今狙っているのは、
残念ながらクレモナ産のモノではない。
なかなか全国的な流通に乗ってこない
Innocenzo Borrilloのトッローネで
Baciという名前がつけられたもの。
パッケージがかわいらしい。
これは1891年からその当時の製法そのまま、
手作りで作られていて
そのため
もちろん大量生産できるものではありません。
そんなこともあって
昨年私はこのトッローネを買うことすらできなかったのでした。
なので、今年は絶対!
トッローネ自体はクレモナやピエモンテの街々など
北イタリアの名物という感が強いのですが、
このBorrilloのトッローネBaciは
ナポリから120キロのところにある小さな街で作られています。
フィレンツェでこれを購入できるお店はわずか4軒!
今年こそは逃してなるものか!


トッローネをナターレ(クリスマス)の贈り物にするという伝統は
その昔クレモナの外交官たちが
外部勢力との取引の際に
贈り物(賄賂じゃん!)として贈ったことが起源だそう。


Scaldapiedi

2004-11-15 02:31:08 | 日記・エッセイ・コラム
風が強いと体感温度がぐっと低くなります。
もうちょっと我慢しようと思っていたけれど、
ついに今年も登場!!

湯たんぽ。
私とビリーの冬のお友達。
先日の「迷信」の話ではないけれど、
靴下履いて寝ないことに決めた以上
足元を温めないととてもじゃないけど眠れない。
scaldacqua01
これはイタリアのキッチン用品を扱っているお店で
数年前に購入したもの。
見るからに湯たんぽという形。
ある意味とても懐かしい金物湯たんぽ。

最近の日本では電子レンジでチンして温めるタイプや
イタリアでもゴム製のものが増えている中
やっぱり湯たんぽはこうでなくちゃという王道をいくタイプ。
きちんとやかんで水を沸かして
毎晩熱湯を注いで準備するのも
我が家の冬の風物詩。

scaldacqua02
そして今年は新参者のチッチーノも
早速興味を示し始めたよう。
今年はもしかしたら私とビリーとチッチーノで
湯たんぽの取り合い合戦になるのか??

イタリア語ではScaldapiedi(足温め器)
しかもご丁寧にScaldapiedi ad acqua bollenteというらしい。
熱湯による足温器。
そのままだけど。



Nella mattina svegliata tardi

2004-11-14 19:29:30 | Squisito!
土曜日の夜からフィレンツェは
暴風域の中に入ったようで強烈な風。
家の中にいても風の唸る音が轟々と聞こえてくるので、
非常に不気味でもあります。

日曜日の朝、ゆっくりめに起きたら
手元にあるCDコンポの時間表示が点滅している。
ということは停電になったということ。
本人はぐっすり眠っていて気がつきませんでしたが。

天気がよかったら
ちょっと散歩にでも出かけようかと思っていたけれど
とてつもない風に気持ちをなぎ倒されて
しかも午後には仕事が入っていたので、
朝の散歩は諦めて家でじっと過ごすことに。

遅く起きた朝はやっぱりブランチ。
イタリアでも最近流行がやってきて
街中のバールやカフェなどでも
日曜日には
ブランチを提供するところが増えてきました。

まぁ、私の場合は家で食べるわけですが。

先日のエントリ
スペイン料理やさんで
おいしいサルシッチャの料理を食べたと書きましたが
ナマのサルシッチャはこんな感じ。
つやつや、ぷりぷり。
salsiccia

我が家の冷蔵庫には
ろくなものが入っていなかったので
このサルシッチャと目玉焼きでごまかして食事。
タマゴは8年前ビリーと出会ったタマゴやさんのもの。
他のタマゴに比べて黄身の色が強烈に黄色い。
イタリアではあまり生卵を食べる習慣がなく
しかも、保存期間が異様に長いので、
生で食べるのには勇気もいるのですが
ここのタマゴは問題なし。
有機タマゴ。
これでティラミス作るとおいしいです。
(勇気タマゴって変換したな!
ある意味正しいかもしれない…。)

salsiccia_uova