のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

初ボディパーカッション

2010-07-08 | 日記
 昨晩、就寝時間が遅くなってしまい、今朝はいつもより1時間遅く起きました。そしてまた大容量のファイルと闘いました。急いで送りたい大容量のファイルがあるのですが、インターネットで上手く送れないのです。でも、今日は上手くいった気がします。そう願ってコンピュータを閉じ、急いで出発をしました。
 暑さをあまり感じないのは、まだ夜がそれほど暑くないので、地面が冷える暇があるからかしら、などと考えながら出勤しました。それよりも、自分が暑さに慣れただけという可能性の方が、もしかすると高いかもしれません。
 ゲイルと久しぶりに身体を動かしました。筋繊維が一本一本疲れているのを感じます。身体の動きが悪くなっているかもしれないので、気を付けようと思いました。そして、「明日、バレエに行くの?」と何度も自分に問い掛けていました。
 今日のチャリティーショーのリハーサルは、アクロバットではありませんでした。疲れている身体には良いですが、元々リズム感のない私には、ある意味もっと大変でした。でも、他の人と絡まないので、練習では他人に迷惑を掛けることはありませんし、身体も壊れることがありません。リズムに乗れず、恥ずかしい思いをするだけです。やはり良かったと思います。
 夕飯に、「そうだ、ニンニク!」。お土産で頂いて、すぐ試してみると、元気になり過ぎてびっくりしたので食べるのを控えていましたが、今日の疲れにはきっといいことでしょう。食べました。今日頂いた手作りのクレームブリュレも、とても美味しく、明日はこれで元気になることと思います。
 今晩はちょっと暑いような気がします。疲れて帰ると荷物が届いていました。大切な友人からの誕生日プレゼントでした。

ジュリと願い事

2010-07-07 | 日記
 七夕の朝、ジュリと短冊に願い事を書いて、笹の代わりのベンジャミンに飾りました。それから彼女を空港へ送りました。急な訪問で、何も用意はできませんでしたが、彼女の人柄のお蔭で、何とかなりました。楽しい日々でした。
 ジュリは、一回目のショーをしている時間に、もうモントリオールに着いたそうです。電話にメッセージが入っていました。私は、そのショー、疲れていることを感じていました。それをどうするか。対応は上手く出来たようで、良い舞台になりました。
 二回目のショーは、咳き込んでしまいましたが、KAが始まった頃によくいらして下さっていたお客様が久しぶりにいらして下さって、見守って下さったようです。終わってからお会いすると喜んで下さいました。
 ショーの後にチケットをお渡しする約束をしていたのですが、いつも時間前にいらしている方がいらっしゃらず、お泊りの所もご本人の電話番号も分からず、唯一連絡が取れる手段、コンピュータにメールを確認に行きましたが、特に連絡も入っていません。困ってしまいました。しかし、MGMにお泊りかもしれないと、そこにメモを残そうと出たところで、お会いできました。良かったです。
 出演の話を頂きました。その日他に誘いがあったので、その旨話し、日にちを変えて欲しいとお願いすると、大丈夫と言うので、その出演を安心して受けたのですが、後に、その誘いはイチロー選手を見に行こうという誘いであったことが分かり、本当は日にちの変更が出来ないことが分かりました。ああ、残念。でも、テレビ出演も貴重な経験が出来る機会です。今回はこの有難い機会を大切にしたいと思います。

お仕事送迎付き

2010-07-06 | KA
 ジュリに車を貸すことにしました。ラスベガスに住んでいた彼女ですから、いろいろな場所に行きたいはずです。車があると何かと便利かと思いました。
 私が仕事に出る時間に彼女も家を出ると言い、ジュリが車で送ってくれることになりました。出発をするとすぐに友達に会い、同じ方向に向かう彼らも、タイミング良く一緒に彼女の運転で出掛けました。行き掛けに見たルクソール、太陽の光を反射して、なんと眩しいこと。こんなの初めてです。
 ミュージックボックスと言われる場面、私はお化粧をする演技をするのですが、それが終わると、そのお化粧セットを黒い袋に入れ、自分で持って舞台の出口まで行き、舞台から出るところで担当の方に渡します。黒い袋は舞台に乗り込む時に渡されて、待機している時に脇に置いておくのですが、演技を終えて舞台の中に戻ると、黒い袋がありませんでした。そういえば今日は、山の人役のアーティストが這いながらそこを通り過ぎ、私の隣の窓のアーティストの所まで行っていました。その時、気付かずに落としてしまったようです。どこに落ちているのかと思い、隙間から覗くと、大きな舞台、クリフデッキを回している部分と思われるところが見えました。そこに絡まっていたら大変。急いで連絡を取りました。そして、黒い袋はもっと下の安全ネットに落ちていることが分かりました。少しホッとしました。
 今日は少し疲れているようで、タイツを穿いているのに、もう一枚その上から穿きそうになりました。気を付けないと、と思いながら舞台に立ちました。
 ショーが終わるとジュリがMGMに戻って来て、彼女の運転で帰りました。どこかに夕食を食べに行くのではなく、家でゆっくりすることを選んでくれて良かったです。

ローフード

2010-07-05 | 日記
 昨日行きたかったカフェに行くと、今日もお休みでした。ジュリが似たようなお店があったことを思い出し、そこへ行くことにしました。「Lakeの辺。」と言うので、そんなところに湖があったの?と思いながら行くと、もちろん人造湖。大きなプールのような“Lake”でした。
 お店は、ローフードカフェ。オーガニック、ベジタリアン、ローなどと書いてあって、私は「生???」と。生の食材を極力使って食べるという食生活があるとは、知りませんでした。
 私の注文した“ラップ”は、キャベツのような葉に包まれて出てきました。ジュリは“トースト”を注文しました。トーストと言っても、ローフード食なので、高温加熱できないわけで、どういうものが出てくるのかと思うと、穀物を集めた硬い大きなクラッカーのような“トースト”が出てきました。食材の水分を蒸発させる機械や、圧縮する機械を使って作るそうです。デザートに頂いたクッキーは、穀物とナッツなどを細かく砕いて蜂蜜で繋いでいるようなもので、これはとても美味しかったです。
 それから、中古品を売るお店に行きました。いつもお洒落なジュリは、こういうお店で掘り出し物を探すのが得意です。今日は黄色い札が半額。ちょっと気になったドレスを、ジュリに見てもらうと、「7ドルなら良いんじゃない。」と。買うことにしました。彼女に似合いそうなものも見付けていたので伝えると、彼女は他に見付けていたいくつかの洋服と共に試着をし、慎重に吟味して、買うことにしました。二人で私達にとって“新しい”服を手にし、嬉しくそのお店を後にしました。
 その後スーパーに立ち寄り、ミロの好きな梅酒などを持って、彼のパーティへ。私はこの二日間、家のことが何も出来ていないのであまり長居はせず、ジュリはパーティに置いて、買い物をしながら家に戻り、帰ると洗濯など用事を済ませました。
 そして夜は、日本人アーティスト達と久しぶりに集まり、ラスベガスを去るアーティストと奥様を囲みました。前回の送別会の時、モントリオール以来ラスベガスで会うのが送別会になってしまった去りゆく彼に、「淋しくなるな…。」と言っていたあるアーティストは、今日も同じように彼らに「ああ、淋しくなるな。」と言い、みなで笑いました。私は、まだ一週間あるので実感がないのですが、ご近所付き合いがあった彼らが居なくなると、本当に淋しくなることでしょう。
 人好きなジュリは、ミロのパーティの後に、日本人の集まりに来ました。みなさん温かく迎えて下さって、とてもありがたかったです。

July 4th

2010-07-04 | 仲間
 ごそごそと音がするので目を覚ますと、まだ8時半。モントリオール時間のジュリはもう起きて、コーヒーを買いに行く準備をしていました。
「コーヒーなら家にあるけれど…。」
「でも、確かコーヒー屋さんそこにあったわよね。いいの、散歩がてら行ってくるから。」
 週末の冷蔵庫は何もないので、ジュリが出掛けている間にパンを仕込みました。
 彼女が戻ると、たくさん話しをしました。モントリオールに一部屋、自分の住むところを買うことに決めた彼女は、絵を描きながら楽しそうにその話をしてくれました。パンが焼けると、朝食を簡単に済ませました。
 それからは、ジュリにお付き合いして…。
 まずはマリレンに会いに行きました。約束したパン屋さんに行くと…ああ、今日はJuly 4th、独立記念日でした。それならと、違うカフェに行きましたが、こちらもお休み。どこもお休みかもしれないと、ジュリが以前よく通ったスーパーに寄り、彼女のお気に入りの飲み物などを買ってマリレンの家に行くことにしました。
 プールサイドで、しばらくおしゃべり。オーガニックのスイカはとても美味しかったです。マリレンの出産の話を初めて聞くことが出来ました。いろいろと大変なことが出産前にあったようですが、良いお医者様に恵まれて、無事出産出来たようです。素晴らしい体験だったと彼女は言い、女性にしかできない貴重な体験だと思うと言いました。ジュリは、子供がとても欲しいようで、身を乗り出すように話を聞いていました。そして、年齢的なことも考えているので、シングルマザーでもいいと言いました。同じ年の私ですが、出産はどちらかというと他人事。でも、自分がしたことのない体験を聞くのは大好きなので、私も興味深く話を聞きました。
 バイグーは、中国人のセレブリティのコンサートに行くと言っていたので、その前に何とか会えるように連絡をしました。ショーが始まった頃に仲間でよく行ったお茶屋さん。彼の話は表情豊かでいつも面白くて、ときに昔のことを懐かしみながら、話に花が咲きました。
 さて、お次はジャニン。時間的に何か持って行こうかと連絡をすると、ハンバーガーなら用意していると。グルメハンバーガーと言います。それならそれを楽しみに、飲み物などだけ持って行きました。行きがけ、大きな花火が上がるのが、遠くの方にたくさん見えました。ジュリは良くジャニンの家に行っていたのですが、ちょっと迷ってしまい、そのうちに住宅街で花火花火。July 4thは花火をする日だとは知っていましたが、これほどの花火を見たのは今年が初めて。どうやら、午後9時というのがその時間のようです。
 ようやくジャニンの家に着くと、仲間が数人集まっていました。グルメバーガーの準備も丁度出来上がったところで、外のテーブルで、イタリアのパンに肉と野菜を好きなだけ挟んで、とても美味しく頂きました。花火はいつまでも続いていて、時々激し過ぎて、話が聞こえないほどでした。
 大きな花火を持って来ていた人が居たので、私達もすることにしたのですが、彼女は花火を置く位置を決めて置いてから火を付けるということをせず、花火に火を付けてからどこに置こうか探していたので、本当に怖かったです。直径20センチ以上はある大きな箱に入った花火をそこですることを、ジャニンだけでなくみなで心配したのですが、庭先でするには丁度良いほどの花火が見られました。
 朝早かったので、とても眠いです。でも、ジュリのお蔭で、今日は友達とゆっくりと話ができ、とても楽しい一日となりました。

ミロ最後の日

2010-07-03 | KA
 ピラティスもしたいし、チケットもとらないといけないし、と少し忙しいショーの前。ジュリには、ミロの最後の舞台を観るのにとても良い席が買え、良かったです。
 今日はアイスクリーム・ソーシャライズの日。私は、アイスクリームが振る舞われ始めたまだ人も少ない時、すぐにグリーンルームへアイスクリームを頂きに行き、時間を掛けずにほぼ無言で食べ、ショーの為の準備を再開してしまいました。でも、ジュリから到着したと連絡が入ると、すぐに迎えに行き、そのままグリーンルームにジュリと戻ったお蔭で、たくさんの人がアイスクリームを食べている時に、ジュリのことを知らない人に紹介したりしながら、みなと交流が図れました。ジュリの友達は、みんなジュリとの再会を喜んで、アイスクリームを食べながら、みんながニコニコしていました。彼女は、「アイスクリーム食べられると思って来たのよ。」などと仲間に冗談を言っていましたが、ソーシャライズにふさわしい人、ジュリは、本当に良い時に到着をしました。
 ショーの前のトレーニングルーム、珍しくミロが来ました。二人だけの静かな時間。私は、昔のことを思い出していました。
 モントリオールのクリエイションでは、特にアーチャーズデンと呼ばれる場面を創る時、彼と多くの時間を過ごしました。見掛けが良いだけでなく、親切で優しい彼は、良く話し掛けてくれ、しばしば助けてくれました。
 タタミと呼ばれる舞台には、父役と、カウンセラー役と、彼と私は、いつも時間前に行き、舞台にのってクリエイターの到着を待っていたのですが、ある日、彼はそこで側転をしたのです。そして、その側転は、体操の得意でない小学生が初めて側転をしたかのような、弱弱しく、なんとも不恰好なものだったのです。ああ幻滅…。その後彼は、「側転が出来ます。」と言いたげに、事あるごとに側転をし、その度に私は「お願い、ミロ、側転はしないでね。」と心の中で言いました。
 一回目のショーは良いエネルギーがあり、それがいっぱいに放出されたようでした。二回目のアーチャーズデン、なんとミロが側転をしたのです。もちろん、あの側転。私は彼の側転のことを振り返った後のことだったので、本当にびっくりして、もしかすると一瞬我を忘れていたかもしれません。
 キャプティビティで踊る時、彼が居ることをこれほど意識したのは、初めてだったかもしれません。最後に投げたフルートを後ろを向いて取ると、真正面に居た彼のことを見ました。初めて見ました。ミロは、握っていた片手を口元に持っていき、それを開くと、口を窄めて息を吹き、森のシーンで使う紙吹雪が舞いました。
 エピローグで、私は涙を流していました。双子の男の子役のシェリーの所へ行くと、彼女の顔も涙で濡れていました。二人で鼻をすすりながら泣いていました。
 終わると居酒屋に集まりました。明日も明後日も彼の為のパーティがあるので、今日はオリジナルのメンバーで少人数で、と言われていたのですが、まあたくさんの人が集まっていました。私はミロの近くに座っていたので、今日の側転のことを話しました。彼は笑いながら聞いていました。その後私にしてくれたサインには、「もう側転はしません。」と書いてありました。ミロの側転は、出会った時と別れる時の楽しい思い出となりました。
 ジュリが来て、とても嬉しくて、ミロが去り、とても淋しくて、笑って泣いて笑って泣いて、その落差の激しさに、今日はとても疲れました。

レコーディング

2010-07-02 | セレブリティ
 KAのミュージシャン、バンドリーダーのリチャードさんにご招待頂き、レコーディングに立ち会わせて頂きました。場所に着き、スタジオに入ると、もうレコーディングは始まっていました。そして、私はその様子を見た瞬間に涙が出そうになりました。
 スタジオは大きく二つに分かれていて、間がガラスで仕切られています。ガラスの向こうでリチャードさんが指揮をし、一人のチェロ奏者が演奏しているのが見えました。リチャードさんが作曲し、演奏し、録音をして持ってきた曲に、今日は音を重ねて下さっているのです。私が入った部屋は大きなスクリーンが有り、そこに録音された音が波形となって現れていきます。その後バイオリンの演奏が加わり、そして、バイオリンだけの録音もしました。短い部分を何度も何度も真剣に演奏し、奏者が納得をした演奏でありながら、音色が作曲家の思い通りの表情となるようにしていきます。演奏が終わると、大きなスクリーンのある部屋で録音をした音を聴き、私には到底聴き取れないような音の違いを論議して、一番良い演奏を選んでいらっしゃいました。
 今日は、この曲を作り上げるために、たまたまここに居ることができましたが、他の曲もこのようにして作られていることを考えたら、ひとつひとつの曲がとてもありがたいことと分かり、もっと音楽を大切にしたいと思いました。そして、そんなことを考えていたら、例えば演奏に使われた楽器だって、彼の手に渡る前には職人さんが真剣に作り上げていることにも気付きました。そうやって過去を辿っていると、木の成長する年月のことまで考えられ、さらに胸が一杯になりました。
 スタジオを離れ難く、また思ったよりも車を走らせるのに時間が掛かったので、MGMには予定より遅く着き、ショーの支度をするのを急がなければなりませんでした。でも、本当に良い経験をさせて頂き、心は満ちていました。
 明日、ジュリが来ることになり、彼女の席の手配をするのに、私はショーの間いつもよりも駆け回っていました。そして、活力があり良い感じで踊れた気がします。
 二回目のショーの前、リチャードさんにお会いして、今日のレコーディングのお礼など、少しお話することができました。気持ち良く始めたショーでしたが、多分踊りは一回目の方が良かったと思います。踊り始めた途端に、今日のレコーディングの様に途中で止めてやり直しをしたいと思いました。でもそれが出来ないのが生の舞台なのです。
 このショーに、映画『アバター』の主人公、ジェイク・サリー役をされたサム・ワーシントンさんがいらしていたのですが、お会いできず、お帰りになってしまいました。みなとても残念がっていました。

変化?進化?退化?

2010-07-01 | KA
 だいぶ気温が高くなったのに、暑さをそれほど感じないのは、ラスベガスの夏に慣れたということなのでしょうか。自分の身体が変化したのか、それは、進化なのか、退化なのか、それとも、暑いと感じるほどにもっと気温が高くなるのか。いずれにしても、まだそれほど苦もなく自転車を走らせられます。
 ミロがラスベガスで誕生日を迎えることは、今後あるのでしょうか。旅立ちの荷物にならないよう、ケーキをひとつプレゼントすることにしました。
 今日は、お化粧を見直して下さる日でした。ファンデーションを塗っている時に線の方向が少し違うと思ったのですが、知的に見えるような顔が気に入って、そのままお化粧を続けて仕上げてしまいました。そして、見事にそこを指摘されてしまいましたが、色ののせ方などは今日はきれいに出来ていたようです。
 一回目のショーは具合が悪くて、そんな状態で舞台に立っている自分が情けなくて、スレイヴケイジで涙が出ました。その後何も食べられず、毎月用意して下さる誕生日ケーキも食べることができませんでしたが、二回目は少し良くなって出て行けました。
 本来もう少し後にラスベガスを訪れる予定だった方が、ミロが辞めることを知り、最後の舞台を観ようといらして下さったお客様がいらっしゃいました。エリックもショーを観ていたようです。一列目にお座りの二人の女性、日本人の様な方が涙を流していらっしゃるのが見えました。二回目は、ミロが観ていました。
 終わると、KAの大ファンのご夫婦にお会いしました。いつものようにとても喜んで下さって、温かいお言葉を頂きました。