Information – 四方館の DANCE CAFE –’09 Vol.4-
出遊-二上山夢験篇-
あそびいづらむ-ふたかみやまゆめのあらはれへん-
Date :12/27 –Sun- PM2:30 Space : 弁天町市民学習センター
―山頭火の一句― 「三八九-さんぱく-日記」より-07-
1月3日、うららか、幸福を感じる日、行きてゐるよろこび、死なないよろこび。
-昨夜の事を考えると憂鬱になる、彼女の事、そして彼の事、彼等に絡まる私の事、-何となく気になるのでハガキを出す、そして風呂へゆく、垢も煩ひも洗ひ流してしまへ-ハガキの文句は、…昨夜はすまなかつた、酔中の放言許して下さい、お互いあんまりムキにならないで、もつとほがらかに、なごやかに、しめやかにつきあはふではありませんか、…といふ意味だつたが-。-略-
恩は着なければならないが、恩に着せてはならない、恩を着せられてはやりきれない、親しまれるのはうれしいが、憐れまれてはみじめだ。
与へる人のよろこびは与へられる人のさびしさとなる、もしほんたうに与へるならば、そしてほんたうに与へられるならば、能所共によろこびでなければならない。
与へられたものを、与へられたままに味ふ、それは聖者の境涯だ。-略-
※表題句には、自嘲一句、と註あり、この句の外、11句を記す
-四方のたより-「鎮魂と飛翔-大津皇子」二上山の章Scene.1
今日からは、折口信夫の「死者の書」を材にした、二部「二上山の章」。
「岩窟の人」
常闇の世界
埋葬された彼の人は
大地の内蔵の中で
ゆっくりとしたまどろみをつづける
生きている死の眠り
やがて、そのみ魂は
黒の内密性のうちに立ちあがるのだ
林田鉄、往年の仕事-「鎮魂と飛翔-大津皇子-」二上山の章-Scene-1
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