山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

萩の一枝にゆふべの風があつた

2011-09-11 23:53:11 | 文化・芸術
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―日々余話―
たった一泊の白馬、あわただしい休日-

ラフオーレ白馬美術館でChagallを鑑賞、銅版、木版の、多くの板画が展示されていた。彼の生涯と作品を解説する映像は、入門には好適。

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宿泊のログハウスは、もうかなり年代物だが、それでも家族水入らずの一夜には快適に充分愉しめる。
明くる朝はレンタサイクルで2時間ほど白馬遊輪-とくれば爽快感あふれそうだが、まだ暑気もたっぷりで汗びっしょりと青息吐息、帰路の長丁場の運転が堪えたこと。

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―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-245

9月11日、曇、夕方から雨、ほんとうに今年は風が吹かない。
ふつと眼がさめたのは4時、そのまま起きる、御飯をたいて御経をあげて、そしたらやつと夜が明けた。-略-
昨日の日記を読んで驚いた、それは夢遊病者の手記みたいだつた-前半はあれでもよからう-、アルコールの漫談とでもいはうか、書かなくてもよい事が書いてある代りに、書かなければならない事が書いてない。-略-
昨夜、樹明兄を見送つて、日記を書きはじめたのは覚えてゐる、書いてゐるうちに前後不覚になつたらしい。
意識がなくなる、といつては語弊がある、没意識になるのである-それは求めて与へられるものぢやない、同時に、拒んで無くなるものでもない-。
その日記を通して自己勘検をやつてみる。
案山子二つ、‥赤いとあるだけではウソだ。
その前のところに、―即今無-とある、無意味だ、といふよりも欠陥そのものだ、無無無といつた方がよいかも知れない、とにかくムーンだから! -略-

※表題句の外、11句を記す

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Photo/白馬村―薬師の足湯に居並ぶ石仏たち-’11.09.11


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