山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

樹影雲影に馬影も入れて

2011-09-14 13:09:56 | 文化・芸術
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―日々余話― たまらぬ残暑に‥

からだが怠い、いささか夏バテ‥‥。とにかく蒸し暑い‥、今日はいったい何日だっけ?
9.14‥、とたんにはっと気づいた、RYOUKOの‥‥。
そうだ、礼状を書かなければ‥、遠い昔の知友から供物の線香が届いていた、二、三日前だ。
春先に送った書への応当だが、それが半年も経てとなったのは、即座に読むに重すぎた所為だろう。平静さを取り戻してから、じっくりと読んでくれたと見える。添えられた短い書面からもそのことは覗える。
6月29日から「山頭火の一句」の日付と同じく、道行と洒落込んでブログの更新を励んできたのに、とうとうその禁を破ることに‥。

―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-246

9月12日、晴曇不定、厄日前後らしい天候である。
昨夜は蚊帳を吊らなかつた、昼でも障子を締めておく方がよい時もある。
自己勘検は失敗だつた、裁く自己が酔ふたから!
樹明兄から米を頂戴した、これで当分はヒモじい目にあはないですむ、ありがたや米、ありがたや友。
憤独―自己を欺かない、といふことが頻りに考へられた、一切の人間的事物はこれを源泉としなければならない。
古浴衣から襦袢一枚、雑巾二枚を製作した。
夕ぐれを樹明来、蒲鉾一枚酒一本で、とろとろになつた。
今日の水の使用量は釣瓶で三杯-約1斗5升-。
近来少し身心の調子が変だ、何だかアル中らしくもある-ただ精神的に-。
今夜も楽寝だつた。

※この日句作なし、表題句は9月10日記載の句

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Photo/北の旅-2000㎞から―釧路湿原駅-’11.07.26


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