折々のことば 2016年05月08日 | 日々のつぶやき 5月5日(こどもの日)の折々のことばより 「ねえ、チキンのヘリコプターに乗ったらなあに?」「そんなのに乗ったら、おズボンが油だらけになっちゃうぞ」 菅原 和孝 人類学者は、調査でアフリカに同行した自閉症の長男と一日に何十回とこの問答を繰り返した。 そして不思議なこの質問を、彼にすっとさしのべられ、その腕をとらえて離さない息子の「手」と同じものと感じた。 語らいの中で人は他者とのつながりを確かめる。 歌唱と同じで意味ではなく身体を通じて支えあう。 「身体の人類学」から。