天空のラピュタより 君をのせて

何か乗り物に乗って、大空を飛んでみたい。

空からわが町、わが住居、山や川、あらゆるものを見てみたい。

又、今住んでいる近辺だけでなく、過去に住み慣れた、遠く離れた街へも飛んで行ってみたい。

乗り物に乗らなくてもいい。

私自身が空を飛べる鳥になることが出来れば、それでもいい。

気になる人たちを、そっと自分の目で確かめて、何とか心や体の重みを少しでも軽くしてあげたい・・・

とにかく、上から見てみたい。


車も何もかも、私は取り上げられてしまって、今は全く自由が利かない私の苦痛。

強引に取り上げた本人は、ケロッとしていて、何にも感じていないように私には思える。

老いては、子に従えの言葉通りに、ハイハイと甘んじて受けなければならないのか？


物心ついた時から、私は、普通に歩くことが出来ませんでした。

脊髄性小児麻痺後遺症という病気を背負っていました。

３歳くらいから、左右に松葉杖をついて歩いていました。

その状態で、大きくなり、小学校入学からずっと松葉杖と共にでないと歩くことが出来ませんでした。

高校卒業と同時に車の免許を取得し、それ以来は、ずっと車が私の頼りでした。分身のようでした。


その車を私から取り上げた本人は、その車に乗り、人の心の痛みは、全く解っていないように見えます。

何事も、気が強くて、行動力のあるものが、得をするようです。


天空のラピュタより　君をのせて：琴独奏 LAPUTA:Castle in the Sky (Japanese koto solo)