あまねのにっきずぶろぐ

1981年生
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

まぶいの蒼塔

2017-07-05 06:34:10 | 日記
積さんからいくつものmailが届いた。(夢)
わたしのことを、蒼塔(トート)と、呼んでいた。
その名は、二つの塔を表していた。

きっと積さんは、わたしが二人であることを知っているんだ。

何故なら、わたしは父を喪い、わたしは二人に分かれてしまったから。

もう一人のわたしは《まぶい(魂)》のわたし。
わたしは愛する父が一人にならないように、わたしのまぶいを父の処に落としてきた。

わたしがそれを拾い、わたしに戻すときはわたしが父と再会できる日だろう。

わたしはそれまで、わたしを喪いつづけて生きるだろう。
本当のわたしは、いつだって父の側にいたいのだから。

わたしはまぶいの抜殻。
まぶいを容れていた容れ物。
空っぽの、臓器を失った容器。
なかには、死が詰まっている。
積さんは、きっとそれを見抜いてた。

蒼い塔のなかが、空洞だということを。
そしてもう一つの塔も、死(トート)だということを。

わたしにとっての本当の死。
そこにわたしもお父さんもお母さんもいる。

















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