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アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

アメリカのサマーキャンプ

2019年01月21日 | アメリカのサマーキャンプ
今日は、この冬一番の寒さで気温はマイナス12度ほどのボストンです。週末に降った雪がカチコチに凍っています!そんな中、本日も昨年の夏、アメリカのサマーキャンプに日本から参加された生徒さんの感想、保護者の方のご感想をご紹介致します。私立中学に通う中学2年生の男子生徒さんで、初めてアメリカのサマーキャンプに4週間参加しました。

質問:サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
回答:今回のCampを通して、日本では体験できないような素晴らしい毎日でした。特に印象に残ったのが、夜のDance PartyやMovie Nightは1週間に何回かあったので、思い切り楽しむことができました。困ったことと言えば、アメリカに来てから最初の3日間ぐらいHomesickと時差ボケがひどく、体調を崩してしまい、ぐったり寝込んでしまったことがつらかったです。後半は、もう帰りたくないという気持が強くなったきたので、今となっては最初の三日間はとてももったいない日々だったと思います。

質問:サマーキャンプに参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気付いたこと、そして考えたこと。
回答:日本からは緊張と不安が交じっている状態で飛行機に乗りました。①皆、とにかく自分の意見を貫き通すという強い精神を持っているなと感じました。②Dance Partyの時に、みんなShyになっておらず、とにかくバカ騒ぎしていて、僕もなにごとにも恥ずかしがらずに何事にも挑戦してみたい。③②でも少し出てきたが、挑戦し、最後まであきらめないこと。この3つを感じて、以前の自分と変わったところは、今まで自分には無かった自分だけの特技や、人に自慢できる何かを身に付けたいと強く思いました。

質問:来年もアメリカでのサマープログラムに参加したいと思いますか? その理由は?
回答:はい、思います。なぜなら、友達との交流や多くのEventがあって楽しかったのもあるのですが、その反面、自分の思いを正確に伝えられず困った一面もあったので、次回はこの悔しさをバネにして来年リベンジしたいと思います。

質問:今年参加したプログラムに何かリクエストはありますか?
回答:Cabin4をきれいにして下さい。

(保護者)
質問:お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
回答:現在、中学のクラブでバトミントン部に在籍しているので、Tennisはかなり楽しんだ様です。帰国後は、バドミントンよりもテニスに夢中になっています。そしてCircusは、日常で経験出来ない大自然の中での空中ブランコを満喫し、とても興奮して話してくれました。お土産に、自分で作ったCandleを沢山持って帰って来ました。かなり本格的な出来で、良い思い出の品として自分の部屋に飾ってあります。ダンスパーティーでの女装体験も素敵な思い出になったみたいです。サポートして下さるスタッフの方、カウンセラーの方々は皆さん優しくて丁寧で素晴らしい時間を過ごせた様でした。

質問:お子さんをサマーキャンプに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気付きになったことがありましたら、お知らせ下さい。
回答:以前からキャンプの参加は考えておりましたが、この夏に参加させて本当に良かったです。中学2年生という年齢で、日常の親子関係も難しい時期でもありました。思春期特有の反発心ややる気の無さも、帰国して全てではありませんが変化が見られます。アメリカに行って一番感じたことは何?の問いに、「シャイにならずに積極的にチャレンジすること」との返事に、正直驚きました。以前から彼に口うるさく言っていた言葉でしたが、たった1か月で実感して来てくれました。日本を発つ前から、日本人同士で固まらず出来る限り外人の友達と一緒に過ごすと自分で決めて行ったそうです。キャンプをきっかけに自分自身と向き合って壁にぶつかり、考えて実行し感じる事が出来たことだけでも、価値ある経験だと心から感謝しております。

質問:何か、プログラムに対してご要望(改善できる点)がありましたら、お知らせ下さい。
回答:日本から子ども宛てのFaxが少々面倒なので、メールで出来ると更に良いかと思います。

質問:コーディネーションを担当致しました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
回答:Tammyさんには、出発前からメールでのやり取りやBoston到着後すぐの体調やメンタルな面、帰国後の忘れ物、その他等々、何から何までご心配をお掛けしてしまい感謝の一言では足りない程です。滞在中の様子やカウンセラーの方々からのメールを頂いたり、細かいケアをしていただき、不安な事は何もありませんでした。本当にありがとうございました。

キャンプ到着直後に長旅の疲れと時差ボケの寝不足が原因で体調を崩してしまった際には、どんなに心細かったことでしょう。「助けて下さい!」とSOSをファックスのお手紙で発信してくれました。同時に、キャンプオフィスのマネージャーから、保健室に一緒に行き、その後キャンプオフィスに戻って来てから、そのまま半日以上お昼寝をしていた様子の写真が送られて来たりしました。キャンプオフィスで半日以上お昼寝をしたキャンパーはキャンプ始まって以来初めてだったそうですが、扇風機の風を調節しながら、皆さんで見守って下さったそうです。

最初の数日間は、日本人たった一人のキャビンよりも、キャンプオフィスの雰囲気にホットできる気持が強かったことでしょう。彼から届くファックスでのお手紙の内容は、日に日に頼もしい内容になってきたことが、何よりも嬉しかったです。2週間目に入るころ「僕と一緒に話せる友達ができるようになりました。一日一日が楽しかったり、悲しかったりの連続で何がなんだかわかりません。4週間と考えると、少し長すぎるとも思ってしまいます。。。」から、2週間が過ぎるころは「絶好調です。アメリカに来て2週間はたつけど、もう2週間という感覚がします。カレンダーも見なくなりました。」、と伝えてくれました。現地を訪問した際は、キャンプで出会ったアメリカ人やその他の国々からやってきた友達たち、カウンセラーととても楽しそうにテニスのクラスに参加していました。保護者の方のご感想にもありますが、口うるさく言っただけでは得られないものがたくさんあります。経験を教えることはできないのです。初めて参加したアメリカのサマーキャンプでこの生徒さんが体験したことは、彼だけの貴重な宝物です。自らの体験を通して気づいたこと、感じたこと、考えたことを大切に、今年の夏は、ぜひリベンジを果たして欲しい!、と願っています。


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