ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

サマーキャンプ参加者からの手紙

2021年09月10日 | アメリカのサマーキャンプ

ボストンは、昨晩から雨が降り続けています。週末は秋晴れとなりそうな予報で、お日様が待ち遠しいです。

先日に引き続き、サマーキャンプ滞在中の子どもたちから弊社に届いたお手紙をご紹介します。中学1年生、2年生の女子生徒さん3名の連名で届いたお手紙です。参加したのは2007年。この年は、同じキャンプに男女7名の日本人が参加しました。うち、1名はNY州に滞在中の女子生徒さん。他の子どもたちは東京、京都、宇都宮からそれぞれ参加しました。

弊社が、日本のファミリーにご紹介しています各サマーキャンプには、日本から参加できる人数に制限を設けています。日本人参加者の占める割合は3%までとし(例:280名定員のキャンプでは、 8名まで)、また子どもたちが滞在するキャビン(同じ年齢のグループ、男女別々)には、日本人参加者が1人きりとなるよう、各キャンプディレクターと交渉の上、毎年、アレンジしています。

「こんにちは。。。。。 質問なんですけど、乗馬って絶対にやらなきゃいけないんですか? やめられるなら、なるべくやめたいです。あと、急流川下りって、いつやるんですか?あと、あと、Distance KayakingとSea Kayakingは、どうちがうんですか? あと、あと、あと”教えて欲しい日本語ある?” って、どうやって聞くんですか あと、あと、あと、あと、Faxの紙がもうあまりないんですけど、もらえたりしますか? あとばっかりでスミマセン」

中学生らしい可愛らしいお手紙ですね。このお嬢さんとは、キャンプセッション中、約4週間、とても頻繁にファックスレターでコミュニケーションをとっていました。

サマーキャンプの乗馬クラスは、定員がありますので、事前予約要のケースが多いのです。日本ではなかなか体験できないということで、事前にお申込みをされるファミリーが少なくありません。一方で、アメリカのサマーキャンプは、子どもたちが自由に伸び伸びと、自分の意志でやってみたいことにチャレンジする場です。当時の私の返信を読みますと、「”絶対”ということは無いです!他に選択したいアクティビティーがあったら、そっちをやってみても大丈夫です。自分の意志で決めても良いのよ。」、と伝えていました。

キャンプ参加中の子どもたちから届く質問に答える時、常に気を付けていることがあります。それは、疑問に思ったことや困ったことを、子ども自身が自分で理解したり解決できた!、と実感できるように子どもたちを導き、同時に舞台裏でアレンジすることです。このお手紙の、”Faxの紙が残り少なくなってきたので、どうしたらよいのか?”、という質問には、キャンプオフィスに行って、コピーをしてくれるようお願いする英語のフレーズを伝えました。同時に、キャンプオフィスのマネージャーに、日本人キャンパーがオフィスにコピーをお願いしにやって来ると思うので、耳を傾けていただき、何部コピーをすれば良いのか?どんなことを書きたいの?など、英語での会話のきっかけを作って欲しい、とお願いしたのでした。こんな風にご報告しながら、十数年前のことが蘇ってくるようです。

このお嬢さんたちは、今ごろ26才、27才になっているはず。中学生の時にアメリカのメイン州の田舎で過ごした夏のことを、思い出してくれることがあるのかしら? あんな体験があったから、という、心の拠り所にしてくれていたら!、嬉しいです。

 

 



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