ボストンでは、朝晩、秋の気配を感じる頃になりました。アメリカ東海岸の中学、高校に留学している生徒さんたちは無事に帰寮し、新しい学年がスタートしました。
日本のファミリーにアメリカの優良サマーキャンプをご紹介し、お子さんが無事に帰国できるまでのコーディネーションを現地にて提供し始めたのが1996年。今年で25周年を迎えました。残念ながら、今年も、コロナの影響で日本から子どもたちが参加することは叶いませんでしたが、来年こそは!、とサマーキャンプディレクターたちと話をしております。来年の日程もそろそろ出揃いつつあります。
2004年、中学2年生の夏に4週間弱のサマーキャンプに参加した女子生徒さんが、キャンプ滞在中に私に送ってくれたお手紙を紹介いたします。ここ数年は、キャンプ現地で子どもたちが書いた手紙やノートをキャンプオフィスにてスキャンし、Emailで送信してくれるようになりましたが、数年前までは、ファックスがキャンプ滞在中の子どもたちと現地コーディネーター、そして日本にいらっしゃるご家族との通信手段だったのです。
以下、プライバシー保護のために、一部内容をカットしました上で、初めてアメリカのサマーキャンプに参加した女子生徒さんからのお便りをご紹介いたします。私から、「どうしていますか? 困ったことは無いですか?戸惑っていることは無いですか?」という手紙への返信でした。写真は、弊社にて大事に保管しておりましたファックスレターのオリジナルです。
「自己主張の大切さは、すごく解ったけれど、なかなか実行できません。Party foodをとっているのですが、同じキャビンの子にかなり迷惑をかけてしまっていて、すごく申し分けないです。アメリカ人と日本人の感覚が少し違うので、どういうときに怒るのかなどいつも悩みます。ここに来るまで、日本が大嫌いだったのですが、外に出て初めて日本のすばらしさがわかりました。今は日本が大好きです。
もっと英語が話せるようになりたいです。聞く、読む、書くはある程度できるのですが、話すことができません。すごく悔しいです。日本に帰ったら「話す」事を中心にがんばっていきたいです。今はできるかぎりのことをしようと思います。
アメリカ人は、1人でいる事が寂しいとか可哀相とか思わないようです。日本では1人でいる事があんまりいいことではないけれど、アメリカではごく当り前みたいです。こういうところは、すごくいいと思いました。日本人はすぐに固まるけれどアメリカは個人主義なのだなあ、と感じました。でも、アメリカはすごく大雑把だなあとしみじみ感じます。でもこの国が大好きです。
まだまだこの国について知らないことがたくさんあるので、キャビンの子にいろいろ聞いてみようと思います。すごく日本に帰りたいです。ボストン観光、すごく楽しみです。」
このお手紙をもらい、すぐに返信を書いてキャンプに”ファックス”で送ったことを思い出しています。数年後に、妹さんも弊社のコーディネーションを利用し、Teenのみを対象としたサマーキャンプに参加してくれたのでした。今頃、どうされているのか? お話ししてみたいなー、と思います。