ボストン現地レポート 教育に関連した話題を現地から

アメリカのサマーキャンプ、サマースクールの短期留学専門のコーディネーターが、現地の情報を様々な角度からお届けします。

ティーン対象のサマースクールプログラム

2012年11月07日 | アメリカのサマースクール
前回に引き続き、ティーンのみを対象としたサマープログラムについて、今年、大学キャンパスにて開催されました、サマースクールに参加された生徒さんと保護者の方のご感想をご紹介します。
この大学は、全米でリベラルアーツカレッジとして、常に1位または2位にランキングされています、非常に有名な大学です。アメリカ東部の大学ならではの伝統ある雰囲気のキャンパスには、最新の設備を整えたモダンな建物も目立ちます。そのようなキャンパスにある寮で、同年代の高校生たちと共同生活を送りながら、英語だけでなく、自分の興味にあった様々なクラスを選択するプログラムです。日本からの参加者は例年、数名以内、時には1名だけということもある環境です。アメリカ全国、そしてヨーロッパ諸国からも高校生が参加しています。

以下に参加後のご感想をご紹介いたします生徒さんの興味は音楽でした。ESL(英語を母国語としない生徒のための英語授業)のほかに、選択したのは作曲のクラスでした。しかし、プログラムがスタートする数週間前に、私どもにプログラムディレクターから連絡があり、「後期のセッションにおいて、作曲のクラスを選択しようとしているのは、1名のみとなってしまったので、クラスの選択肢をほかにするオプションもあります。」と言ってきました。そこで、「たとえ生徒がひとりとなっても、クラスは開講してくれるのですか?」と確認しましたところ、返ってきた答は「もちろん!」でした。

参加者の生徒さん、そして保護者の方とも相談の上、「一人でもやってみよう!1対1で指導を受けられるのであれば、英語に少々自信が無くても、かえって良い機会になるのでは!」との結論になりました。

(参加者)
●今年サマーキャンプに参加して、一番印象的だったこと(楽しかったこと、困ったこと、なんでも)
 -一番印象的だったことは、音楽の授業です。良い先生、良い環境があり、とてもいい授業でした。今までにない音楽の技術を手にいれることができました。そこで、友達とバンドを組んで、皆の前で発表しました。それがとても楽しかったです。困ったことは、何を言っているのか分からなくなってしまうことでした。でも、そんなときでも、優しくしてくれたので良かったです。

●サマーキャンプへ参加する前後で、何か自分の中で変わったこと、気づいたこと、そして考えたこと。
 -特に変化したのは、コミュニケーションの能力だと思います。初めて会う人でも、普通に話せるようになりました。緊張などがなくなりました。

●来年も、アメリカのサマーキャンプに参加したいと思いますか?その理由は?
 -参加したいです。参加することで、さらに色々な国の人と友達になれるからです。

●今年参加したサマーキャンプに何かリクエストはありますか?
 -特に無いです。

(保護者)
●お子さんからお聞きになられたサマーキャンプの話の中で、特に印象的であったことをお知らせ下さい。
 -とにかく、参加されている方、スタッフが、とても優しく、生活する上で全く困らなかったというのが、印象的でした。ルームメイトをはじめ、皆が暖かく接して下さったので、プログラムを十分に楽しめたようです。Musicのクラスは、一人だというのに開講して下さり、とても有意義な時間を過ごすことができたと喜んでいます。

●お子さんをサマープログラムに参加させてみて、プラスになったこと。また、その他お気づきになったことがありましたら、お知らせ下さい。 
 -初めて子ども一人で海外のフライトに乗せ、また本人も今まで行ったことのない所へ一人で行くことに対して、不安がありましたが、無事にプログラムを終えて帰ってきて、とても自信がついたように思います。自立心、これからの将来への自覚が少し芽生えてように思います。とにかくやってみることに、意義がある、と思っているようで、行かせた意味があったと思っています。

●何か、プログラムに対してご要望、改善できる点などありましたら、お知らせ下さい
 -特にありません。

●コーディネーションを担当いたしました、American Summer Opportunitiesについて、ご意見をお寄せ下さい。
 -きめ細かく連絡、メールなどを頂き、大変感謝しております。実は、海外送金の際、銀行と少しトラブってしまいました。(完全に銀行のミスなのですが。。。)海外送金に不慣れだったので、もう少し詳しく訊いておけばよかった、と今さらながら思っております。

この高校生対象のサマースクールプログラムへは、過去10年あまり、日本の生徒さんたちを数名づつ、弊社がコーディネーションを担当しまして、送り出しております。これまでも、英語に少々自信がなくても、ジャーナリズム、ビデオプロダクション、ファッションデザイン、建築、戦争史、スポーツジャーナリズム、国際関係論、そして作曲と、自分の興味のある分野のクラスを、アメリカ人生徒、その他外国から参加してきた高校生たちと受講し、研究結果のレポートや作品を発表してくれました。実際にアメリカの大学の寮に生活しながら、日本での高校生活ではなかなか体験できないクラスやその他活動に参加しながら、結果的には自分を見つめる体験、自分発見の体験を、これかも多くの日本の高校生に体験して欲しい、と願っております。


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