25日、26日の2日間開かれた1月臨時県議会が昨日終わりました。
上の写真は以前の本会議での起立採決の様子ですが、こんな感じで議案の採決が行われます。
総額71億円、来年度にかけて実施する事業の前倒し発注などの債務負担を含めると107億円に上る経済対策などを満場一致で議決しました。
昨日は予算特別委員長の北林康司委員長が欠席のため、副委員長の私が特別委員会の議事を進行し、本会議でも委員長報告をしました。
波乱もなく採決されほっとしましたが、今回の補正予算が有効に活用されて少しでも県民の暮らし向きが良くなるように、今後も監視していきます。
ところで、国会での審議も参議院に論戦の舞台が移っていますが、相変わらず「政治とカネ」の問題が質疑の中心で、肝心の政策論議が横に追いやられているようで違和感を感じています。
そんな中、今朝の朝日新聞の秋田版のコラムに、県立大学の谷口教授が実にいい意見を書いていて、思わずそうだとうなずきました。
「政権を見守ろう、社会のルールが変わった!」という題のコラムでしたが、90年代に入って戦後の高度経済成長以降の成長戦略が行き詰っていたのに、それを実施してきた自民党政権が時代遅れのまま15年も延命してきた。
今回の政権交代は日本の時代遅れをリセットして、日本社会を21世紀にふさわしい新しいルールで運営するスタートと位置づけられる。
「新しい公共」「コンクリートから人へ」「温室効果ガス25パーセント削減」などは新ルールの適用宣言であった。
という宮台真司氏と外務副大臣の福山哲郎氏の対談「民主主義が一度もなかった国・日本」での両氏の認識に賛同する。
しかし、実際には過去にとらわれ、過去を蒸し返す議論が横行していないだろうか、としてコメの生産調整のペナルティ廃止問題に触れてマスコミの報道姿勢を批判しています。
新しいルールへの対応を議論せずに過去にこだわるのは姿勢からは何も生まれない、という主張は傾聴に値します。
結びに過去の問題を次々に持ち出して民主党政権を追い詰めて、政権を瓦解させても、今の自民党には新ルールで政権運営ができるとは思えない。
我々がなすべきことは、政権を見守り、新ルールのもとで自分たちの戦略を組み立てることである。と結んでいます。
私も最近の政治状況を見て、同様の感想を持っていたので、拍手喝采しました。
久しぶりに溜飲が下がった思いです。