京都国立近代美術館で開催されているホイッスラー展を観てきました。
ホイッスラーについて、調べました。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラーは、アメリカで生まれ、
幼少時よりロシアで育ち、21歳の時にパリに移住し絵を学び、その後ロンドン
で活躍した画家です。
パリで当時、革新的な画家であったギュスターヴ・クールベと出会い、レアリスム
(写実主義)に感銘を受け初期の油彩画やエッチングなどにはクールベの影響が
非常によく表れています。
その後、ロンドンに移住し、ラファエル前派の画家たちとも親交を深め、イギリス
の画壇において重要な役割を果たしました。
また、日本美術(特に広重や北斎など)の浮世絵版画や中国の陶磁器などの東洋趣味
に強い興味を示し、自身の絵画のモティーフにもそれらを取り入れています。
構図や画面空間、色彩の調和などに関して、日本美術からインスピレーションを得て
独自のスタイルを確立したジャポニスムの画家としても世界的に知られています。
ホイッスラーの絵画は、色彩と形態の組み合わせによって調和のとれた画面を構成
することを重視していました。作品の題名に「シンフォニー」「ノクターン」
「アレンジメント」などの音楽用語を使用した事も、絵画は現実世界の再現では
なく、色彩と形態から成る芸術だとする彼の考えを表したものと言えます。
こんなホイッスラーの油彩・水彩・版画作品約130点が展示されていました。
あの《白のシンフォニー No.2:小さなホワイト・ガール》
《白のシンフォニー No.3》を観る事が出来て感動しました。
その他にも、エッチング作品が多数展示されていて繊細で細かな線描にも驚き
ました。
全体的にホイッスラーの用いる色彩は、モノトーンに近い作品が多く、印象派の
作風とは異なるのがよくわかりました。
《ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ》
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下欄の動画は、私が作ったものです。ホイッスラーの絵画作品を年代順にスライドで
楽しめるようにしました。BGMは、ショパンのノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
(Nocturne In B Flat Minor - Chopin) です。