地元の自治体が主催している奈良にある古代の道「山の辺の道」ハイクに
昨日、参加しました。小雨決行なので雨振りの中を歩きました。
やはり、私は雨男でした。よりによって台風が近づいている日に(笑)
何度か行った事があるコースでしたが、初めて訪れたところもあり楽しめました。
午前9時に近鉄電車天理駅改札に集合してバスで柳本まで行き、そこから約10キロを
一緒に歩きました。
ご一緒した人は、私より年上の人が殆ど。あれやこれやと注文の多い事(笑)
山の辺の道について、
大和盆地の東に連なる春日山・高円山・龍王山・三輪山などの美しい山並みと青垣の
山裾をかって平城(現在の奈良)から石上布留を過ぎ、三輪・金屋へ通じる古い道。
難波宮(現在の大阪・森之宮~大阪港)から朝廷があった平城(現在の奈良市)を通り
伊勢にまで通じた現在で言うところの都市計画道路でした。
沿道には、柿やミカン畑、古墳、天皇陵、古い社寺が点在していて神話の世界が
息づいています。仏教伝来の地もあります。また、桜井市は、大和青垣国定公園
景観保全地域内に川端康成、武者小路実などの歌碑と万葉集の歌碑もたくさん
設置していて万葉歌碑の宝庫として全国的に有名です。
歩いたコースは、
柳本 → 崇神天皇陵 → 景行天皇陵 → 相撲神社 → 兵主神社 → 桧原神社 → 玄賓庵
→ 大神神社 → 平等寺 → 金屋の石仏 → 海石榴市観音 → 仏教伝来之地 → 近鉄桜井駅
印象に残ったところは、
★崇神(すじん)天皇陵
大和朝廷の創始者と云われる第10代崇神天皇の陵墓で全長約240mの
前方後円墳。目のさめるような木々の緑が美しいです。
★景行(けいこう)天皇陵
日本武尊(やまとたける)の父と伝わる第12代景行天皇を葬る巨大な
前方後円墳で4世紀の古墳としては、わが国第一の大きさで全長300m
あるそうです。濠をめぐらせた姿はすごく雄大でした。
★相撲神社
相撲発祥の地と伝えられています。中央には土俵があります。日本書記には
「垂任天皇の治世の時に、当麻蹴速(たいまのけはや)と出雲の野見宿禰
(のみのすくね)が展覧相撲をとったところとされています。
現在も力士がお参りに来ています。
★平等寺
南門をくぐると、目の前に朱塗りの本堂が飛び込んできました。多宝塔もたいへん綺麗でした。
本堂には、聖徳太子作と伝えられる十一面観音像と高層慶円上人像が祀られています。
平等寺には、こんなお話しがあります。
関ケ原の合戦で豊臣方に味方した薩摩の島津義弘がこのお寺に落ちのび手厚い手当を
受けた事にたいへん感謝し、江戸時代になってからも薩摩藩から毎年米四十石とお礼の
品々が届けられていたと伝えられています。
天気が良ければ、いい行楽になったのに雨男なので悔やまれます(笑)
でも、10キロ以上歩いたので少しはダイエットを兼ねた運動になったようです。
お腹がすいたので、いっぱい食べたから効果なしかなぁ(笑)
撮影した写真で、動画を作りましたので、宜しければご覧ください。
(BGMは、雨の日に因んでジャズのインストでHere's That Rainy Dayにしました)