off  the  ball

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マンU×ガンバの試合にみる隠れた実力差

2008-12-22 | 08-09 football
ガッちゃんのなかでは、サラーっと流れていったクラブW杯。

決勝は、今年も南米×欧州の構図で、予想通りマンUの優勝で幕を閉じたね。

そのなかで、ガンバ×マンUだけ、とりあえず録画していたんだけど、その試合を一言で表現したら、エキサイティングだったね。

現代のサッカーは「相手の良さを如何に消すか」っていうことに比重が置かれていたりするけど、この試合では、両チームがお互いにお互いの良さを引き出し合うという近年稀にみる試合になったんじゃないかなぁという印象を持ったね。
ガンバが序盤から攻めの姿勢をみせると、マンUもそれに触発されて、エンジンを徐々にかけていく。さらにマンUの選手の好プレーによって、ガンバの選手のモチベーションがさらにあがっていくという感じに

まさに、クラブW杯の準決勝だったからこそできた試合なのかなーと思うね。(もちろん、西野監督がガチガチに守りを固めて勝とうとしていたら話は別だけど。)
そして、この試合を見て、「クラブW杯という形になったことに意義があったんじゃないかなぁ」とはじめて思ったね。
ガンバファン、マンUファン、そしてサッカーに興味がなかった人もこの試合は満足できたんじゃないかな

ガッちゃんも終始攻撃的な姿勢を見せ続け、マンUから3得点を奪ったガンバを高く評価したいね

しかし、同時に日本と欧州あるいは世界との差も見せつけられた試合となったね。
ひとつは、ディフェンスラインあるいはGKからのビルドアップ&組み立て。
マンUとガンバのディフェンスライン&GKを比べると、やはり、マンUの方がつなぐ意識であったり、組み立てる意識が高い。そして、プレスをかけられても慌てずに対処できてるね。(ガンバの場合はやっぱり慌ててる感が見受けられる。)
特にGKへのバックパスのシーンでは顕著。日本ではGK=足技下手→セーフティに大きく蹴っとけ。みたいなイメージがまだあるような気がする。「セーフティに」と言うと聞こえはいいけど、結局は攻撃の権利を自ら放棄しているようなモンなんだよね。でも、ファンデルサールなんかは、繋げるときはしっかり繋いでいるもんねぇ

そして、もうひとつは、ワンタッチ目のコントロール。
おそらく、ガンバもマンUもボールを保持するためのパス回しの精度についてはほとんど差がない。けど、攻撃時、リズムを1テンポあるいは2テンポあげたりする場面や、ゴールに近づいたときのプレーなんかで差が現れるね。
たとえば、前半の序盤、遠藤のパスからDFの裏に抜け出した播戸がGKと1対1になり、左足でシュートを放ったシーン(結果はGKにセーブされる)。播戸のワントラップ目がゴールに向かわずに、わざわざシュートコースが狭まる方に流れてるんだよね。もし、ルーニーなら、ワンタッチ目でシュートを決めやすいトコロにボールを持っていってゴールを決めてるだろうね。いや、ルーニーなら播戸のようなトラップをしていても決めてるかもしれない、、、
こういう細かいけど、重要なプレー。こういう差って、小さいようで大きい気がするね。
技術の問題はもちろん意識の問題もあるのかなと。
つまり、ワンタッチ目から、(あるいはボールをもらおうと動き出した瞬間から)どういう意図を持って動いているか?どういうプレーをイメージしてボールをもらおうとしているか?の有無。

①意図も持っていて、イメージも持ってる。でも、技術がない。
②意図もないし、イメージもない。ただ単に、プレー(トラップ)している。
①と②には大きな差があるもんねー。
(国語の期末テストで、友達が「漢字の読み書きは2点やから捨てよう。」と言ってるのを聞いて、ココロのなかで「でも、5問あるから合わせて10点も捨てることになるのに、それに気付いてないんじゃないか?」と思ってしまう、みたいな。)


これから日本のサッカーが世界のサッカーとの距離を縮めていくためには、チームとしてのチカラはもちろんのこと、個々の細かくて重要なプレーのレベルを上げていかないといけない気がしたね。