リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

「桜」夕食会の新証拠は菅首相がリークさせた?

2020-11-28 | 政治
「桜を見る会」の前日に安倍前首相の後援会が高級ホテルでパーティーを催したが、費用はたったの5000円。安倍氏が不足分を支払った実質的な有権者買収だったのではないかという疑惑がある。森友、加計疑惑とともにこの桜疑惑も忘れられるかと思われたが、このたびホテルが安倍氏側に領収書を出していたことが発覚した。補填した差額は5年で916万円に上るという。検察は、買収疑惑での立件は難しいとみて収支報告書への不記載に絞って追及するようだが(朝日新聞2020-11-26)、安倍氏側が不正をした疑惑は濃厚になった。安倍氏が費用負担を否定した国会答弁もウソだったことになるが、安倍氏周辺は秘書が前首相にウソの説明をしたとしている。
朝日新聞でこの手の報道を読んでいると、おそらく読売などは扱いが違うんだろうななどと思ってしまうのだが、今回は読売新聞がスクープしたと知って驚いた。しかも、池上彰氏の解説(朝日新聞2020-11-27)を読むと、今回のスクープの黒幕は菅首相なのではないかと思えてくる。
池上氏もそこまでは言っていない。だが、菅首相が安倍首相時代に官房長官として事実と違う答弁をしたことについて首相が「私自身も、前首相が国会において答弁された内容について首相に確認し、答弁してきた」と安倍氏に責任を押し付ける言い方をしていることを「なんだか安倍氏に冷たいですね」と論評し、自民党内での安倍氏「再々登板」への期待があるとの解説を引用して、「菅首相にしてみれば、前任者がいつでも再々登板するという意欲を見せていては、やりにくいでしょうね。今回のことは、菅首相にとって、むしろプラスに見えてしまうのですが。」と結んでいる。
読売新聞といえば、政権側に都合の悪い発言をする官僚の私生活をスクープしたりしていた(過去ブログ)。今回のスクープも菅首相の意向が裏にあるというのは勘ぐりすぎだろうか。この手の「陰謀論」は普段はあまり相手にしないのだが、今回はそれを示唆しているのがあの池上彰氏だったので取り上げた。桜疑惑そのものもさることながら、今回のスクープの経緯も気になる。

追記:山田紳氏の政治漫画も「想像ですけど…」と断りつつ、菅氏が桜領収書で安倍氏を殴り倒す場面を描いている。(朝日新聞2020-12-2)

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