リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

中国がアフリカとの関係強化を続けている

2018-09-05 | 政治
中国は「中国アフリカ境界フォーラム」なるものを3年ごとに開催して着実にアフリカとの関係強化を進めており,日本や欧米は警戒を強めている(朝日新聞2018-9-4).「アフリカなんて遠い国,どこと仲良くしたっていいじゃないか」と思ったらとんでもない.国連総会などで意見が対立したとき,アフリカ諸国が中国に肩をもったらどうなるか考えてみればその怖さはよくわかる.
しかも,単に友好関係を築くにとどまらず,援助対象を借金漬けにして利権・主権を奪うやり方について以前に書いた.
もちろん,アフリカ支援の600億ドルのうち150億ドルは無償支援だというし,債務を一部免除する方針も示しているというから何から何まで欲得づくというわけではないのだが,資源の確保や中国製品の輸出先を開拓する国益優先であり,インフラ建設にしても中国企業が請け負うので地元の雇用には貢献しないという批判は根強い.(日本のODAもかつて似たような批判をされていたと思うが.)
「採算を度外視した支援ができる中国に日本は勝ち目がない」という政府関係者の懸念はもっともではあるが,欧米の連携も含め,関係各位で知恵を絞って中国の天下にならないようにしてほしい.

関連記事:
「中国がヨーロッパをも牛耳る日」
「援助の名目で高金利の融資をする「中国式援助」はかつての日本の援助とどう違う?」

追記:中国企業が受注する事業のずさんさも問題になっているようだ.昨年はケニアで完成直前の橋が崩落したという(朝日新聞2018-9-7).逆説的だが,完成前に露見したのは幸いだったというべきだろう.これが完成1年後で交通量も増えたころだったとしたら……と考えるとおそろしくなる.

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