リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

保育園を作っても保育士不足で開園できない:これでも無償化を先行するのか?

2018-09-06 | 待機児童
160人の子供を受け入れる保育園を作ったのに保育士が集まらず開園できずにいる空きビルが東京都墨田区にある.保育士不足のため定員よりも受け入れる子供の数を減らしている保育園も認可園だけで全国に204に上る.(朝日新聞2018-9-5
政府も待機児童解消を謳っていて一応の対策はしているのだろうが,いくら「ハコ」を作っても人が集まらなければ意味がない.保育士の待遇改善に数百億円を振り向けるというが,月給換算で3000円程度の上昇にしかならないという.それで保育士不足,ひいては待機児童の解消ができるという見通しは説明されていないように思う.やはり自民党の選挙公約のために急遽決められた幼児教育無償化の8000億円がもったいない.このまま「無償化」に突っ走っては待機児童問題を悪化させるだけであることは明らかだと思うのだが,有識者会議とやらは何をやっているのだろう.
一方で「数百億円」とか「8000億円」といった予算規模は報道されるが,それを具体的にどのように保育士の待遇改善につなげるかの具体論を聞かない.保育施設での資金配分だけで改善できる余地があるとの研究もある.そのあたりを掘り下げた報道も期待したい.

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