リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

待機児童解決策としての3通りの送迎サービス

2018-11-27 | 待機児童
子供乗せ自転車で転倒して小さな命が失われた事故をきっかけにその危険性が話題になっているが、そもそも小さな子供を一人どころか、二人、三人も乗せて自転車に乗らなければならない一因は、自宅近くに保育園がないからだ。待機児童が一向に改善されないなか、かなり遠くの保育園に預けざるを得ないことも多いと聞く。
朝日新聞の連載企画「子ども乗せ自転車」の最終回(朝日新聞2018-11-26)では、保育園の送迎サービスが取り上げられていた。
慢性的な待機児童といっても、郊外の園には空きがあることもある。そうした供給のミスマッチを埋めるのに送迎サービスの充実は有効だ。

(1)送迎ステーション
保育園の送迎バスとは別に、駅近くなど便利なところに送迎バスが発着する送迎ステーションについては私も
「保育園の立地の難を解消する「送迎保育ステーション」」
「待機児童解消:保育園以外の選択肢~ベビーシッター,保育ママ,送迎保育園」
で取り上げた。
ただ、東京都町田市と千葉県流山市で実施されている。横浜も2011年度から始めたが、対象としていた駅から遠い園も定員が埋まってきたため、今年度で新規募集はやめるそうだ。(ただ、今通っている子も数年すれば卒園だろうから、空きが出れば対応してほしいものだ。)

(2)通園バスへの補助金
今横浜市では、民間保育所による通園バスの購入の補助に力を入れていて、本年度は3台分の応募があったという。当たり前すぎて思いつかなかったが、たしかにバスのない保育園が送迎バスのサービスを始めてくれれば、少し遠くても通えるようになるだろう。(ただ、駐車場や運転手の手配、同乗するスタッフのやりくりなど、バスを買えばいいというものでもないのだが、そのあたりのノウハウは関係者の間にはあるのだろう。)

(3)通園タクシー
目からうろこだったのが、学童保育や塾も含め、生後6か月から利用可能な、タクシーによる送迎手助けサービスだ。神奈川県海老名市の「ハートフルタクシー」が創業した2006年から行っている「キッズタクシー」というサービスだ。現地に着いた後保育士や塾の先生のもとに連れて行くところまでがサービスに含まれ、運賃は通常のタクシー料金と同じというから、これはまさに「子育て支援」という会社の理念に基づいて行っているのだろう(もちろん利用増という会社の利益もあるのだろうが)。
とはいえ毎日の送迎にタクシーだと費用が気になるが、学童保育を運営するNPOと契約することで複数の子供を順に自宅に送る利用が多いという。たしかに複数の子をまとめる仲介者があれば、利用者にとってはリーズナブルな料金になるかもしれない。
(ただ、保育士ではなくタクシー運転手に預けるということに懸念もある。私は遠回りされた昔の記憶や、最近元暴走族だったというちょっと怖い運転手に遇ったことからどうもタクシーを敬遠してしまう。そうでなくても車中で子供の具合が悪くなったときの対応など心配が残る。「ハートフルタクシー」の場合、営業所の隣に保育所を設けて女性ドライバーが約4割おり、キッズタクシーの運転手も多くが子育て中のママさんドライバーだという。こういう業者を選んで利用すれば大丈夫かもしれない。)

「待機児童」カテゴリーの記事一覧

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国元徴用工判決を考える三... | トップ | 安倍政権の国会運営はナチス... »
最新の画像もっと見る

待機児童」カテゴリの最新記事