リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

北方領土問題:ロシアの小さな譲歩を見逃すな

2019-01-18 | 政治
北方領土問題ではロシアは第二次大戦の結果として正統にロシア領になったとの立場だ。日本側が不法占拠だと主張するといつも不快感を表明する。
先日、ロシアのラブロフ外相は、ロシアが北方領土を合法的に取得したことを日本が認めることを改めて求めた。ただ、それは「最後通告でも前提条件でもない」とも言ったという(朝日新聞2019-1-17)。これまでは日本がまずその点を認めなければ交渉はできない、というようなことを言われていたような気がしていたから、この「前提条件ではない」という点におやっと思った。たとえば「第二次大戦によりロシアは合法的に取得したが、平和条約締結とともに日本に返還する」のように、返還と引き換えに過去の経緯についてはロシアの言い分を認める、という選択肢は考えてもいいと思う。
私は歴史的経緯については不勉強で不法占拠なのか戦争による合法的帰結なのかは判断できないが、一つ確かなことは、「不法占拠」にしても「四島返還」にしても、自国の要求を突きつけるだけで相手の主張に聞く耳をもたないようでは外交交渉はできないということだ。現状が続くことを覚悟の上で譲歩しないというのも選択肢としてはあるが、本気で解決を望むなら、互いにメリットのあるウィンウィンの関係になれるよう考えるべきだ。

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