リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

韓国の幼保無償化:絶対数が足りないのに無償化を先行すると質の悪化を招いた

2019-02-15 | 待機児童
政府は待機児童問題を置き去りにしたまま幼児教育・保育の無償化に向けた法改正を進めようとしている(過去ブログ)。「待機児童」カテゴリーの記事でこれまで何度も書いているように、ただでさえ待機児童が一向に解消しないのに、ここで無償化したら「無料なら預けたい」という潜在需要が掘り起こされ、待機児童問題が悪化することは容易に予想がつく。
実は幼保無償化では韓国が先行しているのだが、やはり保育の質の低下などの問題があることを、以前、「幼児教育無償化・韓国の場合」として書いた。
朝日新聞2019-2-15でも、韓国の研究者・白仙姫氏が、超少子化対策として無償化を導入したが利用者が急増して、無償化に費用がかかる一方、保育の中身や保育士に資金が回らなくなり、保育士の待遇の悪さが問題になっており、「必要な質の保証ができていない状態」だと指摘している。やはり「保育を無料で提供することを最優先にしている」ことがゆがみを生じているようだ。
何度も言うように、無償化だけを取り出していいか悪いかと聞かれれば私もいいと思う。だが、待機児童が解消しない状況で無償化に突っ走ることは、与党のスタンドプレーにしかならない。思いとどまるのはまだ間に合う。


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