リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

SNSで政府の政策を変えさせられる:「無償化」よりも「待機児童解消」を

2017-12-08 | 待機児童
世論の力が安倍政権の「幼児教育無償化」の方向性を少しずつ是正させてきたことを11月21日などに書いた.だが待機児童解消に使うべき限りある財源を「無償化」に振り向けようという基本姿勢を変えるには至っておらず,一層の世論の盛り上がりが必要だ.
そんな風に思っていたらSNSを駆使して待機児童解消をはたらきかける「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」の活動が朝日新聞12月7日夕刊に紹介されていた.注目すべきはメンバーの多くがかつて保活に苦しんだ「OB・OG」だということだ.中心メンバー10人のうち9人は今は子供が認可園に通っているという.待機児童問題が解消しない事情は複雑でこれまでもいろいろな面から考えてきたが,一つには,それぞれの親が苦しむのは数年間で,子供が少し大きくなったら当事者ではなくなってしまうということだ.だからすでに認可園にはいれた子の保護者たちがこういう活動をしていることの意義は大きい.私自身,直接関係はしていないのだが,費用云々をいう以前に,保育園に入れたいと思っても膨大なエネルギーを費やされる「保活」が理不尽きわまりなく思えてこの問題を訴え続けている.小学校なら行けないということはないのに保育園にはいれないというのは,50年前ならいざしらず,今の時代ありえない.
12月6日に書いたように,待機児童解消よりも無償化を先行させて成功している自治体もあってもう少し検討したい気持ちもあるが,国レベルで一斉にやるのでは事情が違うので,やはり待機児童解消が優先だろう.
書名約3万人分を集めて届けた先が自民党本部だったという点など,「?」と思う点はあるが,こうした運動を一層盛り上げて生きたい.

関連リンク:
「「幼児教育無償化より待機児童解消」 政策動かすSNS」(asahi.com)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子育て支援で人口増と経済活... | トップ | 保育園新設で地元とトラブル... »
最新の画像もっと見る

待機児童」カテゴリの最新記事