あらさき美枝(新崎美枝)いのちかがやく大阪を日本共産党大東市議会議員

日本共産党大東市議会議員で看護師のあらさき美枝(新崎美枝)が思い、感じる政治のこと

広島豪雨土砂災害に対する緊急事業の視察〜本日は八木3丁目付近の渓流を視察

2017年07月25日 | 日記
 本日は東部治水の視察で広島県へ来ています。
 2014年8月20日の豪雨で明け方、土砂災害が発生し、多くの方が犠牲となりました。
降雨量は19日夜から1時間降水量101㎜、3時間降水量217.5㎜、24時間降水量257㎜を観測し、いずれも観測史上1位の値だったそうです。



この地域は土砂災害警戒区域には指定されていませんでした。
指定されていなかった理由は沢山の住宅が立ち並んでいる地域であるからと説明されました。
登り切って上から見下ろすと、鉄道が走り、国道が走り、大きな川が流れています。
そして、鉄道と国道が近くにあるけど比較的静かな場所でした。
そのため、家が建つには良い場所だと説明されました。

大東市では何年も前ですが、くすのき台の住宅開発が進められようとしましたが、阻止した経過があります。
儲けを優先させしまうと、住民に不利益が生じることがあります。
危険が予測される地域には住宅を建てる許可を安易に出してはいけないのではないかという教訓がここ広島県にあるように思いました。

中国地方整備局の資料~砂防堰堤完成後のイメージ図

砂防堰堤の下流には砂防堰堤からあふれ出た土砂を貯める載積場が作られていました。

土砂災害の起こった渓流ごとにそのサイズに合わせて砂防堰堤が作られています。


本日見た303渓流(写真)の砂防堰堤のサイズは縦14.5m、横94mです。


国土交通省中国地方整備局から説明を受けました。


INSEM工法(インセム工法)
現場で発生した土砂にセメントを混合して、締め固めて砂防堰堤を建設する工法。プラントが設置できる場所ではインセム工法が使われているそうです。


次は306渓流を見に行きました。


普段は水も流れていない渓流でした。その渓流から道路に土砂が流れ込み、道路の両脇の住宅が被害にあったことがよくわかります。


この大きな砂防堰堤を作るためには大型トラックやコンクリート車が通れる道路が必要です。砂防堰堤を作る前に踏切を拡幅し、道路を作ったと説明がありました。
一日に何度もトラックが通行するので住民の皆様にも丁寧な説明に努めたそうです。
土砂災害が起こる前は砂防堰堤を作ることは理解が得にくいが、災害が起きた後は、皆さんから理解を得られたと説明されました。


視察中、雨が降ってきました。
被災者の想いが説明の中に含まれていないのは少し残念でした。

明日は可部東6丁目付近の災害現場を視察予定です。