ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

疲れたねぇ・・・

2015-02-11 14:59:00 | 日々の暮らし・思い出
葬式は疲れる儀式は疲れる。

とかくこの世は住みにくい…漱石のこんな言葉がぴったりする感じ。

もうこんなことしたくない・・のが正直。

友達がたまたま電話くれて、義父の死を伝えた。

葬式は済んだと言ったら、田舎の葬式は大変だったでしょう~と言ってくれた。

うん、そう、田舎の葬式は大変だ。

誰もが大変な思いをして、それでもやめられなくて、葬式屋だけが儲かる、そんなことを思ってしまう。

近所で親しくしてる人がそっと、○×ちゃん、あと少しだ、頑張れ、って言ってくれた。

彼女は こうするもんだ観 を十分知っていて、

それがナンセンスだと思うけれども、今はそうする、という自覚のある人だと私にはわかる。

本当の気持ちで私と付き合ってくれる。

「あんたはわたしと同じ匂いがする」

という、二人には分かる言葉を言ってくれたことがあった。


亡くなったその時までが 気持ち の時間で、

その後は こうするもんだ観 が支配する時間だった・・・

そんなふうに思ったよ・・・

おとうさんは今頃・・・

2015-02-11 14:35:42 | 日々の暮らし・思い出
こないだ書いた後、そう・・2月4日午後正午過ぎ、

私が何も言わずににこっと笑いかけたら、

おとうさんもにこっと笑ってくれた。

あの笑いがこの世での最後の笑顔だった・・・

今義父の体調健康記録ノートを見てたらそれが書いてあった。

その笑顔から3時間くらいしてまた吐血してしまった。

それでナースに来てもらったら、血圧も下がっていた。

ナースはもう長くないかもしれない・・と言った。

それを聞いたら、泣くはずなんかなかった、のに、

ぐちゃっと泣いてしまった。

そして翌朝いつも通りおむつの交換したら、

小の方がいつもよりずっと少なかった・・・

大の方はぬぐってもすぐにまた出て来た・・

義母の亡くなる直前のおむつ替えのときと同じだ・・・と思った。

そして10時40分に亡くなった。

その体調健康記録ノートには、何時に何を食べたとか、

何時に排便がどうだったかとか、熱とか血圧とか、点滴の時間とか、

何を喋ったとか、どんな様子だったかとか、

おとうさんの様子を出来るだけ書いていたものだ。

いつおむつ替えしたかなんてことをすぐに忘れてしまうので書いていた。

最後のページの様子欄に 10時40分  完全  と夫が書いたようだった。

それを見て、そうなのかぁ・・死は完全なのかぁ・・と思った。

夫が何をどう思って 完全 と書いたのかわからないけど、

なんだか、そうなのかもしれない・・と思った。


退院してからたった46日しか経ってないのにこの家から居なくなってしまった。

通夜の遺影を見ていて、おとうさんが居ないということがわからない・・そんな感じになった。

いや、頭では死んだことはわかる。

わかるのだけれど、わからない・・・

不思議な感覚だった。


おとうさんは今頃、もうこの世のことなんか忘れて、

天国で自由になっているだろうな・・きっと。