ムカデとことこ

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必須アミノ酸

2012-11-21 13:07:14 | 本を読んで
まだ、全部読んでないんだけど、

福岡伸一ハカセの「生命と記憶のパラドクス」の中に

必須アミノ酸にまつわる話があった。

必須アミノ酸って、ロイシンだとかリジンだとか、せっせと憶えた記憶があるけど、

それはこういう9つでそれを憶えなさいなんてちっとも面白くなかった。

私のそれについての探究心がなかったせいでもある。

植物や微生物はそれらを自ら作り出せるが動物はその能力がない。

彼も云ってたけど、何故そのようになったのか?

どうしてこの9つのアミノ酸が人間に必須のものになったのか??

福岡ハカセは仮説を立てた。それはこう・・・

あるアミノ酸が生命に必須となった瞬間、生物は動物になりえた。

必須アミノ酸が生まれたことによって、生物は自ら動くことを求められ、

自ら行動しうるものが選抜された。

そしてそのことが生命にさらなる発展を齎した。

視覚、嗅覚、味覚もこのプロセスで獲得されたのではないか。

自前で合成できないこと、つまり want が、

生命の進化にとってにわかに輝かしい鍵となった。

・・・というもの。

仮説を立てて考えるのって本当に面白いもんだ。

want が基。これは本当にそうだと思う。

それも“こうしたい・こうなりたい”という want であって、

こうしたくない・こうなりたくない という want じゃないはず。

「願いは要らない」なんて書いたけど、

その「願い」は願うという思いだけでナントカしようとするモノ。

ここでいう want は人間の在りようそのもの。

want があれば、その実現方法をなんとしてでも探し出す、そういうwant。

いわば、パッション、情熱。

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