ムカデとことこ

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ある絶対的なものに非常に近いもの・・ 

2014-02-06 12:22:55 | 量子力学と心
湯川秀樹の言葉の中にとても興味深いものがある。

以下のこれ・・・

「エントロピーの法則と量子力学の根本法則の方の時間の向きのないものとは、

どうせそれは人間的なものがどこかにあるにしても、

一つオーダー(数式でいう次数。ここでは位置とか時間などの

不確実な要因の数)の違うものであるのは確かに言える。

というのは、今のエントロピーが増えるというようなことは、

つまり人間的なスケール(位置・時間など)ということと

非常に密接に結びついているのです。

ところが“根本法則は人間的な位置、時間などを離れてしまった問題”・・・

これは神さまじゃないかもしれんが、

ある絶対的なものに非常に近いもの、

例えば因果律的なものですね。

それは統計と解釈しようが、どう解釈しようが、

そういうもの自身はずっと絶対的なものに近いですね。」

・・・湯川博士の言葉である。

これは何を云っているのか???

量子力学の根本法則の方の時間の向きのないもの、

人間的な位置・時間などを離れてしまった、もの、

それって、愛とか真・善・美というような形のない意志のようなもの、

なんじゃないか・・・

それは相互作用で起こったものではなく、

観測作用で起こったり起こらなかったりするものでなく、

絶対にある、目に見えない、形のないもの。

何と言われようと何をされようと、ある状態の人間から消えないもの。

相手がどうしようと、それに左右されずにどうしても在るもの。

母の愛に似てるもの。

そのような状態ではエントロピーが増えもせず減りもしない。

根本法則の方の時間の向きのないものとは

生命・宇宙の究極の意志、なんじゃないか・・

それは常に“今ここ”という向きのない時間に在る。

在るけれども、人間界で考えると、

人間というものは相対的世界に生きているから、

愛や真を選択したり、選択しなかったり出来る。

けれど、常に愛を選択することしか出来ない場合には

エントロピーが増えない・・・

そういうことかと考えた。






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