晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

パームオイルフリーについて

2022年11月17日 | 石けん作り
『パームオイルフリー』という言葉を
聞いたことがありますか?

SDGsやサスティナブルという言葉が使われるときや、
環境問題に配慮した製品などの紹介などで
使われることが増えてきましたね。

じゃぁ〜 『パームオイルフリー』が地球や人間にとって
どう良いのか?というと
なんとなく、、、っていう感じではないでしょうか?

まずはパームオイルについてお話ししますね

そもそもパームオイルは、
世界で一番多く使われている植物油の一つで、
誰もが毎日使ってるオイルなんですよ。


パームオイルは、スーパーに並ぶ商品の半分ぐらいに含まれ、
マーガリンや、パン、お菓子、ポテトチップスなどの加工食品に
含まれています。

またコロッケや唐揚げ、ドーナツなどの揚げ油としても使用されています。

でもあまり目にしたことがないなぁ〜と思われますよね?

そうなんです。
成分表示には『植物油脂』『植物油』『ショートニング』
『界面活性剤』などと表示されているので、
パームオイルが使われているのが分かりにくいのです

なぜ、そんなに多くの食品に使われているかというと
いろいろなものに利用できる(汎用性が高い)オイルだからです。

パーム油はパンやお菓子、洗剤※など、さまざまな商品に利用できます。
※洗剤(石けん)への使用については、後で説明しますね

またパーム(日本名アブラヤシ)は、約20年以上収穫でき、
他の植物油に比べて生産効率が高いというのと、
収穫量が桁外れに多いので価格が安いく
パーム油の需要は伸び続けています。

しかし、パームの栽培に適しているのは赤道周辺の熱帯地域なので、
生産国は東南アジアのインドネシアとマレーシアで、
世界の80%を占めています。


もちろん効率的な収穫のため
プランテーションで栽培され
パームを栽培するために、
熱帯の森林破壊が進み
森に住むオラウータンなど熱帯雨林に生息する
動物たちが棲家を奪われ絶滅の危機にあると
云われています。


また人権問題も潜んでいます。
パーム油を生産するためのアブラヤシ農園で
働く人たちに関わる児童労働や、
強制労働も問題になっています。

このまま安価で使いやすいからといって
使い続けていって良いのか?ということが
提起されるようになり、

なるべくパームオイルを使わないようにしようとか、
認証制度※のパームオイルを使用しようという動きが出てきて
『パームオイルフリー』という言葉がメディアでも
見かけるようになりました。

※パームオイルの認証制度
RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)という国際組織。
環境や地域社会に配慮した「持続可能なパーム油」の
生産と利用を目指している農家、農園を所有する企業、
油を加工する企業、パーム油で食品や洗剤などを作る企業、
それを売るスーパーなどの小売業などが加盟している。

今まで主に食品に使用されているパームオイルについて
話してきましたが、
石けんの材料として使われるパームオイルはどうなの?
っていうことを次回にお話ししますね。