数あるフライリールの中で最も種類が多いのは、おそらく英国ハーディ社のマーキスシリーズであろう。何しろ、最小の2/3から最大の10、さらにサーモンシリーズを加えると、実にオリジナル製品だけで11種類ものラインナップがあるのだ。これ以外にも、サイエンティフィックアングラーの初代システムシリーズや限定版、改良版など、そのすべてを把握しようとすれば、現代のインターネットを駆使したとしても、かなりの労力と時間が必要となるはずだ。
そんなマーキスシリーズだが、ロングセラーとなったのには理由がある。まず、何と言ってもその完成された美しいデザイン、そして軽量かつシンプルな機構、それに加え、手頃な価格に抑えられていたのも魅力的だった。型番がそのまま指定番手になっているところも、解りやすくて良かったと思う。これはサイエンティフィックアングラーのシステムシリーズからコンセプトをそのまま流用しているからで、非常にシステマチックでリーズナブルな商品構成だったのだ。残念なのはラインキャパシティの少なさくらいで、例えばダブルテーパーを入れるとバッキングラインが20メートルくらいしか入らなかった。とは言え、当時のフライリールは、ハーディ製品がお手本となっていたため、マーキスシリーズと同じ直径のものが多く、サイズ感が把握しやすかったのだ。私自身も他社製リールを購入する際には、よく参考にしたものである。
まさに世界標準となったマーキスシリーズだが、実はこの優れたリールにも盲点があった。それは後発となるマーキスディスクシリーズである。写真をみてもらえば判ると思うが、通常のマーキス6が直径83mmなのに対し、マーキスディスクは同じ6でもサイズが87mmとひとまわり大きくなっている。これはあくまでも推測だが、唯一の欠点だったキャパシティを増やそうと、ここでサイズの練り直しを図ったのかも知れない。ただ、このような仕様変更は、その時は良くても後に混乱を生じさせる。特にオークションや通販などで購入する際は、注意したほうが良いかも知れない。
シルバーフェイスの3台、左奥からマーキス6ディスク、マーキス6、マーキス5。
本体側から見ると違いは一目瞭然だ。左奥からブラック塗装のマーキスディスク、限定のシルバーマーキス、ガンメタ塗装のブロスオリジナル。
通常、マーキスのスプールリムはポリッシュ仕上げだが、ディスクシリーズはスプール全体がシルバー塗装となり、質感はあまり良くない。
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そんなマーキスシリーズだが、ロングセラーとなったのには理由がある。まず、何と言ってもその完成された美しいデザイン、そして軽量かつシンプルな機構、それに加え、手頃な価格に抑えられていたのも魅力的だった。型番がそのまま指定番手になっているところも、解りやすくて良かったと思う。これはサイエンティフィックアングラーのシステムシリーズからコンセプトをそのまま流用しているからで、非常にシステマチックでリーズナブルな商品構成だったのだ。残念なのはラインキャパシティの少なさくらいで、例えばダブルテーパーを入れるとバッキングラインが20メートルくらいしか入らなかった。とは言え、当時のフライリールは、ハーディ製品がお手本となっていたため、マーキスシリーズと同じ直径のものが多く、サイズ感が把握しやすかったのだ。私自身も他社製リールを購入する際には、よく参考にしたものである。
まさに世界標準となったマーキスシリーズだが、実はこの優れたリールにも盲点があった。それは後発となるマーキスディスクシリーズである。写真をみてもらえば判ると思うが、通常のマーキス6が直径83mmなのに対し、マーキスディスクは同じ6でもサイズが87mmとひとまわり大きくなっている。これはあくまでも推測だが、唯一の欠点だったキャパシティを増やそうと、ここでサイズの練り直しを図ったのかも知れない。ただ、このような仕様変更は、その時は良くても後に混乱を生じさせる。特にオークションや通販などで購入する際は、注意したほうが良いかも知れない。
シルバーフェイスの3台、左奥からマーキス6ディスク、マーキス6、マーキス5。
本体側から見ると違いは一目瞭然だ。左奥からブラック塗装のマーキスディスク、限定のシルバーマーキス、ガンメタ塗装のブロスオリジナル。
通常、マーキスのスプールリムはポリッシュ仕上げだが、ディスクシリーズはスプール全体がシルバー塗装となり、質感はあまり良くない。
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