午後、ひと寝入りした後にS字へ行ってみると、岸際の背を伸ばした葦の向こうでは、魚達が盛んにライズを繰り返している。
もちろん、それらは我々の手の届かない場所で、誰にも邪魔をされず、のんびりと流下物を捕食しているのだ。
そんな光景を横目に、いよいよ最初のカーブに到着すると、意外にもやる気のある魚が居て、一投目から反応してくる。
しかし、反応するのは最初だけで、すぐにそっぽを向いてしまうのは、やはり虐められている証拠だろう。
諦めてその先へ行こうとすると、数人が陣取っていたので、やむなくそのまま引き返し、大臼荘前のフラットな流れでニジマス2尾をキャッチする。
そのまま堰堤の手前まで移動すると、例のカルガモ親子がやって来て、親鳥の後ろではまとわりつくように子供たちが泳いでいた。
「あれっ、おかしいぞ、前回見たときは確か七羽だったのに、今日は三羽しか見えないな。」
近くに姿が見えないので、居なくなったとしか考えられない。
カラスか鳶にでもやられてしまったのだろうか?
親鳥にまとわりついていたのは、きっと襲われたことで、怯えていたからに相違ない。
そう思うと、何だか急に切なくなってしまった。
それにしても、午後はさらに厳しい状況だった。
ライズは殆ど無くなり、もはや水面は鏡のように静まり返っている。
仕方無く、午前と同じようにミッジのサイトフィッシングを始めると、珍しくウグイが飛びついてきた。
さすがにウグイも尺を超えると結構引くものである。
その後、同じ釣り方でニジマスを5尾ゲット。
夕方になると、ナミフタオのスピナーフォールが始まったが、相変わらず水面は静まり返ったままで、結局この日はイブニングを待たずに引き上げてしまった。
この日の釣果、ニジマス12尾、ブラウン1尾、ウグイ1尾。
内容は良く無かったものの、釣果の方はまずまずであった。
写真上:忍野でウグイを釣ったのは今回で二度目。
写真下:夕方、水面は静まり返っていた。臼久保橋から下流を望む。
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