勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

やっと『殴られる女』

2006-05-12 | TVや舞台やスポーツのお喋り
2月15日放送『ミラクルタイプ・ドラマSP』を、今頃やっと見た。
実に3ヶ月遅れだ。
忙しかったとかじゃなく、実は見るのが怖かったのだ。
品川さんだと安心して見られるんだが、正直庄司くさんのマジ芝居は・・・怖い。

重箱の隅をつつくような目では見たくないと思った。
単独ライブでのコント芝居(悪い意味ではなく、そもそも舞台とドラマの芝居は違う)でもいいと思った。
芸人なんだから、そこまで緻密な演技は求めるべきじゃないと思った。
要は話を楽しめばいいのだ。
でも結局内容より、演出と演技ばかり見ていた。

私は庄司さんの声が好きなので、冒頭の夕焼けとかぶさるモノローグはいい感じの入りだ。
このドラマの為にゆるくパーマをかけた髪形も素敵。
品川さんが「20歳の約束」を思い出す「ひゅーひゅーだよ」の台詞で盛り上げてくれた。
(でも何で今頃この台詞?)

庄司さんの台詞回しも思ったよりずっといい。
何より私の好きな俳優さんの一人である小木さん(上司の役)が出てくれてることにも感動。
こういう渋い俳優さんがいい仕事してくれると、ドラマがぐっと引き締まる。
良かった、心配したほどでもなかったと一安心していた。

が、ついにやってしまった!
帰宅したとたん、散らかった部屋に呆然とする庄司さん(タカシ)。
そして小西さん(ミク)に詰め寄っていく大事なシーン。
そのシーンで庄司さんは、足元の邪魔な雑誌を見事に足で蹴って踏まないように退かせていく。
それも二度・・・。
逆上してたら、足元のものに目なんか行かないよ、普通。
運動神経良すぎるのが仇になってしまったのか。

その後の怒鳴るシーン。これが一番の難関だ。
動きが面白すぎるのだ。
庄司くんが芸人としてもっとも‘面白’を発揮するのは、ツッコミでなくこの動き。
これじゃコントだよ。。。
直後の表情と台詞が秀逸だっただけに、腰を振りながらの怒鳴りが、なんとも残念だった。

でも最悪の場面を切り抜けたら、あとはスムーズに進んだ。
自分の仕事を取られ、壁に寄りかかりながらそれを見てる庄司くん、表情もビジュもめちゃくちゃいい。
この影の作り方、ドラマ班のようで、GJ!
ラストの雪上のベンチもいいね。
まっさらな二人の未来を暗示してて。

声が詰まって台詞が言えないシーン、これが演技だったら最高なのだが・・・。
多分演技ではないと思う。
その後で、無理矢理作ろうとする笑顔、これはいい演技だった。
最高の演技だった。
この演技ですべてが救われた。

で、結論。
その辺の若手イケメン俳優よりずっと使える。
CXのドラマ班P、これ見てたら声掛けてくださいませ。
と、今更言っても3ヶ月前の放映だっけ。

それに庄司くんがドラマなんか出てしまったら、私はやっぱり3ヶ月遅れでそれを見ることになるんだろうな。
Comments (6)
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